樟の葉がころころと転がっていく

太宰府滞在14日目。くすかき1日前。雨の音で目覚めたが、8時には陽が差しており、なんだか変な感じがしたが朝拝へ行き、そのまま樟の葉を掻いた。

 

すると突然、ざわざわざわと樟の木々が揺れる音がして、次の瞬間突風が吹き抜けていった。集めた樟の葉がころころと転がっていくがどうすることもできず、諦めて手を止めて辺りを見回す。お宮の皆さんも同じように手を止めて辺りを見回していた。こういう時、何となく嬉しくなってニヤけてしまう。

 

この冷たい東風はあいつだ。宝満山から吹き下ろす風「宝満颪(ほうまんおろし)」である。

 

朝日の中の宝満颪は、あまりにあっぱれだったので、どうにか写真に収めようとカメラのシャッターを切るのだが、やはり風は写らない。見事なまでに吹き抜けて、樟の葉は嬉しそうにころころと遠くまで境内を駆けていく、、、笑えないが笑える。

 

夕方、看板を設置。さっそく子どもが寄ってきて「く・す・か・き・だって」とお母さんを見上げ、話しかけていた。お母さんは樟の木を見上げていた。

 

いよいよ明日は、くすかき初日の「松葉ほうきづくり」である。

 

お宮の人も総出で樟の葉を掻いています。

 

風が吹くから、落ちます落ちます。

 

転がっていく前に急いで回収!

 

今日1日で掻き山がずいぶん大きくなった気がする。

 

看板も設置して準備完了!