今年は早い

太宰府滞在12日目。くすかき3日前。気が付くとくすかき開始まで残す所あと3日。清々しい朝の青空が非常に印象的な1日となった。

 

今日は、午前中は天神広場で樟の葉を掻いて、午後は鬼すべ堂の裏の山で薪づくりを行った。薪は期間中の各週末に行う「くすのこうたき」での水蒸気蒸留の燃料として使用するのだが、毎年、山へ入って倒れた木を持って来ては、30㎝ほどの短い長さにカットして、それを斧で薪割りして薪づくりを行っている。

 

これがなかなかのハードワークで、21℃まで上がった気温の影響もあり、日中は長袖シャツ1枚で汗をかきながら過ごした。さすがに朝と日暮れ後はぐっと冷え込む日がここ2日ほど続いて、やっとこの時期の太宰府らしい冷え込みを感じるようになったが、それでも今年は温かい。身体感覚としては、一週間から10日くらい早く温かくなっているように思う。

 

毎年必ず同じ時期に太宰府に訪れるため、この時期のことだけ異常に詳しくなる。例年に比べて温かいことを何よりも証明する存在は樟の葉である。4月2日にしては多すぎる落葉の量と、見上げた時の若葉の成長具合が明らかに早いのである。一週間ほど前にいっきに桜が咲いたタイミングがあったが、あの時をきっかけに樟も新芽もどうやらいっきに芽吹いたようである。今年は会期の早い段階で落葉のピークを迎える予感がする。

 

疲れが溜まってきている。くすかきは晴耕雨読。少々雨が恋しい今日この頃。

朝の非常に清々しい空気の中、青空に樟の木が浮き上がっているように感じた。

 

4月2日に若葉がこんなにも大きく育っているなんて、やはり今年は早い気がする。

 

薪を準備。あとは斧で割るだけです。