漁師と一緒にブラジル代表の試合を観戦

ブラジル27日目。晴れ時々雨。朝から町に落ち着きがない。穏やかな田舎町にも関わらず、あちこちで爆発音がしている。そう。こんな日はブラジル代表の試合がある日。漁師達も海へは出ずにテレビで試合観戦。

 

昨日、「明日、漁に行くか?」と質問すると、「明日は誰も行かないよ。ブラジルの試合があるからね」とのこと。なので自分も一緒にブラジルの試合をテレビ観戦することにした。

 

ブラジルの相手はチリ。キックオフは13時。魚の差し入れがあったので今日のお昼は魚で決まり。それに合うようなフルーツや野菜を探しに行った。

 

あちこちで爆発があるので、キックオフしたのが分かる。漁師達の試合観戦は時折会話をし、基本は無言。ゴールに迫ると一言二言コメントをする。応援というよりも厳しい試合観戦といった雰囲気。

 

それよりも遥かに騒がしいのが近隣である。何かとプレー毎に大声で熱狂し、一時すると爆発物を鳴らす。振動で体が震えるくらいの距離で爆発するので一瞬耳がおかしくなる。耳を押さえて爆発に怯えてキョロキョロしていると「サッカーは戦争だ」ニヤけながら漁師が言う。

 

家のすぐ横で爆発し煙が中に入ってきた。フェルナンドが家の外に見に行く。自分も後を追いかける。振り向きながらフェルナンドが言う「テロリストだ(笑)」。指差した先は、火薬を手に持った下に住むおっちゃん(何度もフェルナンドの家を出入りしている友人)の姿だった。代表の試合がある時は、こういうことをしてもいい日みたいな設定になっているようだ。

 

1つ爆発物を分けてもらったが、どうにも好きになれないので火は付けなかった。試合の結果は1×1でPKになり僅差でブラジルの勝利。

 

これでみんな陽気である。負けたらどんなことになっていたのだろう?田舎町ですらそう思う。何はともあれ勝って良かった。しかし、一晩中爆発は鳴り続けている。

 

「明日はロブスターを獲りに沖へ出る。途中お腹が空くからビスケットを買っておくように」これがラマルティーニからの伝言。

 

突然の爆発にビビりながら近くの商店へビスケットを買いに行った。

 

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カシューナッツの実。カシューナッツがまさかフルーツだったとは!グレーの部分があのおつまみで、赤い部分は甘酸っぱいフルーツです。

 

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カジャという木の実。カシャーサに入れて飲みます。これも甘酸っぱい。

 

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カシューナッツのフルーツ部分と謎の酸っぱいフルーツ。なぜか醤油につけて食べました。

 

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差し入れの魚はフライにしました。絶品です。

 

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漁師達とブラジル代表の試合観戦。あと何回あるだろうか?どうせなら優勝してほしい。

 

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これがあの爆発の正体。ふつうにアメか何かのお菓子のようである。

 

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商店の前はこんな感じ。これ試合終了後2時間以上経過してます。