糸の染色

今日はヒミングアートセンターで《そらあみ》で編む糸の染色作業をした。

 

糸の素材はスパンナイロン。海力染料というナイロン系の染料を使って染める。大きな鍋にお湯を沸かして、染料を溶かし、その中に白い糸を入れて煮込んで染める。

 

《そらあみ》はいつも現地で染める。土地に入って印象に残った色を選ぶようにしている。氷見で編む色は黒・白・緑・オレンジ・水色の5色。11月に一度2泊3日でリサーチに来た時、定置網漁に参加させてもらった時に感じた色が主となっている。それぞれの色のイメージは以下のとおり。

 

黒(定置網漁に出る早朝3時半の暗い海と空の色、特徴的な黒い屋根瓦の色、定置網色)

白(冬の漁に海上で発生する霧の色→ケアラシ、立山連峰の雪の色)

緑(富山湾の海の色、=山の緑)

オレンジ(漁をしながら迎える富山湾の朝日、漁師さんが港や番屋で起こす早朝たき火)

水色(網を引きながら見つめた船のデッキの色、氷見の空の色)

 

染色作業は無事に終わり、あとは並べて干して糸が乾くのを待つのみ。

 

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染料を溶かしたお鍋で煮ます。

 

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元々は白い糸。

 

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干します。

 

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この五色で編みます。