上三町下三町に吹く春風

太宰府5日目。くすかき4日前。今日で3月も最後の日。朝8時から天神広場くすかき立て看板周辺を落葉掻き。その後、お宮近隣の自治会長さん宅へご挨拶にうかがい、くすかきポスターを地元区の掲示板へ貼ってもらうお願いをしてまわった。昼過ぎから雨が降り出し、夕方まで屋内作業。芳樟袋に落ちたての樟の葉を詰める作業を行った。

 

参加型プロジェクトである《くすかき》の主たるターゲットは、太宰府天満宮近隣に住む方々である。具体的にいうと、上三町(かみさんちょう)下三町(しもさんちょう)と呼ばれる6地区になる。

 

上三町は三条・連歌屋・馬場。下三町は大町・新町・五条。

 

この6町は、いわゆる氏子さんたちの住む地域である。1月に行われる「鬼すべ神事」や、9月に行われる「神幸式大祭」なんかもこの6町の方々が昔から深く関わっている。自分もこの2つのお祭りに参加させていただくことで、少しずつ《くすかき》の活動に興味を持ってくれる人のつながりができてきた。

 

今日のような時代背景の影響もあり、お祭りに参加する人は減っているという。危機感を抱いている6町の30〜40代くらいの方々と会う機会が増え、祭の運営や準備の話を聞くと、これまでは6町の中老(30〜40代くらい)同士がわざわざ会って、話をする機会はあまりなかった。それでも歴史があり、様々なことを分かっている人がそれぞれの地区にいたから、祭をやってこられた。でも今は6町の中老が集って、どうやって祭を続け伝えていけるか、もっと話し合うことが大切な時代だと感じているとのことだった。

 

しかし、そのきっかけはなかなかなかった。そこで、よそ者も地元の人も混在する、ある種ニュートラルな立場である、くすかきの場がそんな風なきっかけに、祭はもちろん未来の太宰府や地域のあり方について、自由に話し合える場になればいいよねという話になった。それは、地元の人に出会って、もっと参加してほしい《くすかき》の立場からしてもありがたい話である。

 

地域の人にとって、よそ者が作る場が、どこでもないどこかとして機能する。それは時に土地の人間関係のしがらみに風を通すような効果があるように思う。

 

くすかきがそんな春風のような役割を太宰府という地域に対して担えれば本望である。

 

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平均的な落葉量といったところ。

 

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掻き山。昨日よりも少しだけ大きくなりました。

 

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咲希ちゃんが芳樟袋の葉っぱ詰め作業を手伝いに来てくれました。裁縫やものづくりが好きということで、とっても助かります。毎日来てほしいけど学校がもうすぐはじまる(笑)