瀬居島の〈そらあみ〉完成。編みあがり。

沙弥島滞在26日目。瀬居島の〈そらあみ〉が完成。今日の瀬居島をもって、全てのワークショップが終了した。沙弥島があとほんの少しだけ残っているが、5島全ての〈そらあみ〉がほぼ全て無事に編みあがった。

 

3年ぶりに与島五島のみなさんに一緒に編んでもらい、今年一番聞こえてきた言葉をまとめると、

 

「あんたが来ると、こき使われるからなぁ〜。えらいで〜。もう来んでほしいわ〜」である。

 

漁師が言う この言葉には活字では伝わらない本当の意味がある。

 

みなさん最後まで一緒に編んでくれた。それが全てである。

 

漁に出る貴重な時間を割いて、お休みの日の大切な時間を使って、〈そらあみ〉を編みに来てくれた。自分の網を直さなければならないのに、〈そらあみ〉を編んでくれた。たくさんの美味しい差し入れをしてくれた。たくさん漁の話、島の話をしてくれた。一般参加者にも編み方を丁寧に教えてくれた。

 

3年に一度、色のついた網を編んでくれと、言ってくる面倒な奴がいる。島からしたらいい迷惑である。でも、3年に一度くらいは陸の連中に自慢してほしいのである。島では、こんなにも美しく、豊かに、この星と海と人と向きあい、生きているということを。我々が忘れてしまい、今、必要としているものがここにあるということを。

 

与島五島のみなさん。今回も本当に、ご迷惑をおかけしました。でも3年ぶりに一緒に編めて、とっても楽しかったです。面倒なわがままにお付き合いいただき、ほんとうにありがとうございました(笑)。

 

言うまでもないが、〈そらあみ〉は与島五島のみなさんが編んだものである。

 

完成した網の目の向こう側に、海と向きあい網を編んで命をつないできた島の方々の、我々の先人の、美しい暮らしを、その生き様を想像してもらいたい。〈なつかしい未来〉を見に来てほしい。

 

未来はいつだって海の向こうからやってくる。。。

 

いや、先人たちは、海の向こうを見つめ、汀に立ち、そこから未来を見出してきたのである。

 

未来は待つものではない。自ら見出すのものである。

今年の〈そらあみ〉は汀に立ちます。

 

自ら未来を見出しに是非いらしてください。

 

島、海、波、風、潮、雲、星。〈そらあみ〉が捉まえる地球の息吹が波打ち際で待っています。

 

ちなみにそれらは漁師が毎日向き合っているものです。

 

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隣同士を編みつなぎます。

 

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記念写真!

 

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どんどん一枚の網に仕上がっていきます。

 

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千鳥(ちどり)と呼ばれる編み方でつないでいます。

 

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おい!裾が合わんぞ!(笑)。だれや?目数まちごうたんは〜?(笑)