くすかき16日目。瀬戸内国際芸術祭2016春会期に出品していた作品の撤去を終え、昨夜23時すぎに太宰府にもどってきた。3日ぶりの太宰府。今朝はけっこう寒い。落ち葉はほとんどない。今年の落葉はほぼ終わった印象である。
朝のくすかきはすっかり恒例となった連続スタイル。波の音をイメージして、まわりの人の音を聞きながら〈くすかき〉してみてください。とお願いした。
昨日まで、瀬戸内海の島におり、波の音を聞いていた。実際太宰府にもどって聞いてみても、波の音とくすかきの音はよく似ている。今年のくすかきは、その発見が、自分にとって、とても大きかった。
朝の境内は静かである。静寂の中、みんなが、波をイメージしながらくすかきしている音に耳を澄ます。遠くから聞こえる音。近くから聞こえる音。弱い音。強い音。だんだん波の音に聞こえてくる。やがて、波打ち際に立っているような気分になる。
くすかきに参加した人は分かると思うが、松葉ほうきを持ってくすかきをしている時間は、みんなといるのに、一人で自分に向き合っているような不思議な感覚がある。生物の進化の過程に於いて、生物のはじまりは海にあるという。くすかきをして自分と向き合う時間は、自分の中にある海の記憶や、波のリズムに向き合う時間なのかもしれない。
自分の音を聞く時間。
やがて、波打ち際に立っている感覚になる。
境内という海景。
水蒸気蒸留装置解体。来年に向けてピカピカに磨きます!今年の樟脳の収穫量は若干少なめです。
掻き山はやはり例年に比べ、ひとまわり小さい感じです。
縞模様を入れます。波紋のようです。
夜にくす鍋会をしました。最初は今年の当番長(役職)を決めるきちっとした会議を行い。その後、子供達も一緒にもつ鍋をいただきました!これも毎年、くすのかきあげ直前の恒例となりました。宿題が終わっていない人は、その場で頑張って終わらせます!