くすかき8日目。新しい〈くすかき〉のしかた。

くすかき8日目。今朝も冷え込んだせいか、落葉は少なかった。会期がはじまってから一週間が経った。もう会期全体の三分の一が過ぎてしまった。あっという間に今年も最終日の〈くすのかきあげ〉になるのだろう。

 

それでも、確実に、そして劇的に、樟の木の変化を感じている。境内の樟若葉はこの一週間で一気に大きく開いて成長し、樟の見え方がガラリと変わり、燃えるような若葉色になった。遠くの山々は、深緑一色から黄緑の箇所がモザイク状に点々と目立つようになってきて、山の樟も若葉を広げているのが分かる。

 

朝のくすかきで、少し新しい〈くすかき〉のしかたを取り入れてみた。

 

カエルの歌の輪唱のように等しい間隔で、一列ずつズレながら落ち葉を受け渡すように次々と連続して、掻いていく方法である。

 

広いスペースをみんなで同時にやることができるので、端から端まで行って振り返った時には、天神広場全体が綺麗に縞模様になっている。

 

あとは、自分の前後の人の松葉ほうきを動かすリズムや間隔などを意識するので、みんなで同時に〈くすかき〉をしているという、団体競技に似た感覚の面白さが生まれる。

 

一人一人で〈くすかき〉するのは、もうだいぶみんな慣れてきたので、良いタイミングで実施できたと思う。

 

実は、この方法、今年小学4年生になった、えいじくんから、前の日のくすかきの時に教えてもらったやり方です。

 

みんながいないとできないというのが、このやりかたの面白いところです。

 

えいじくんに感謝!

 

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カエルの歌の輪唱のように。

 

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中にはそうでない人もいます(笑)

 

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向こうからの波と、こっちからの波が一つにぶつかります。

 

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すべての落ち葉が一箇所に集まるので、グルーブ感が出ます。

 

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くすのこうたきにて。薪割りにはまってます。

 

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釜の下の方で芋を焼いています。左のブロックの上には焼き待ちの芋の列ができています(笑)

 

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水蒸気蒸留の待ち時間。森の妖精かと見間違いそうな風景。

 

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正月がはじまります。

 

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焼き芋争奪戦(笑)

 

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夕方のくすかきはたくさんの落ち葉。枝が多いのは落葉が終わりに近づいている証。

 

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今年の掻き山はまだ小さい。