南極初上陸

昨日、3月20日に風の影響で波が高く接岸が難しくなったため上陸を断念したDeteille Islandから北へ一晩移動し(全体の航路としては最初に南の一番奥まで船で行き、徐々にウシュアイアに向かって北上して戻っていく)、本日3月21日は午前と午後に、それぞれ2時間程度、合計2つのポイントに上陸した(今後も午前と午後と1回ずつポイントを変えながら上陸し移動していく)。1つ目はPetermann Island。ゾディアック(上陸用ゴムボート)を待つ間にも、数頭のクジラと遭遇した。上陸するとペンギンの多さと匂い、そして圧倒的な氷の風景が広がっていた。ゾウアザラシの子供にも遭遇。そして早速、アルゼンチンのアーティストのホアキン・ファルガスのロボットが動くインスタレーション、ロシアのアーティストのアンドレイ・クズキンの全裸で逆さまの男の上半身が地中に突き刺さったパフォーマンスが行われた。他にも何人かのアーティストはちょっとしたテストを行った。自分も南極のフィーリングを感じておくことと、杭を打つ実験をしてみた。凧揚げの実験は風が弱く断念。

 

昼食を食べに一度、船に戻って、また移動し2つ目のポイント、Vernadsky Station/GALINDEZ ISLANDというウクライナの南極基地訪問と、そのすぐ近くのWordie House/WINTER ISLANDでインスタレーションとアートパフォーマンスが行われた。水中に鯉のはいった球形水槽を泳がせたドイツのアーティストのユリウス・ボン・ビスマルク。氷の上を自作のスケートで滑りそこで生まれた電気で光のドローイングをするドイツ在住の日本人アーティスト長谷川翔。壮大な風景をバックに音楽パフォーマンスを行ったバングラディシュ出身イギリス在住のシャマ・ラフマン。船に戻って、アレクシス・アナスタシアの船から氷壁へプロジェクションが行われた。

どれも、見ごたえのあるものばかりで、また、南極という風景との組み合わせで、とても壮大な光景となっていた。

 

自分のプランはみんなの参加を促すものなので、もう少しオーガナイズ側とコンタクトをとって、全員にインフォメーションする必要があるのと、どんな形で挑戦できるのか、自分の要求を提案する必要を感じる。明日、交渉してみようと思う。

 

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ペンギンたくさんいます。

 

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ドイツ在住の日本人アーティスト長谷川翔くん。自作のスケートで滑って電気を溜め、その電気で光のドローイングで風景を描きます。

 

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Petermann IslandからAkademik Sergey Vavilov号を望む。

 

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ゾウアザラシの赤ちゃんが海からあがってきました。

 

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ゾディアックに乗ったみんなと南極の風景。

 

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ウクライナの南極基地。

 

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壮大な風景をバックに音楽パフォーマンスを行ったバングラディシュ出身イギリス在住のシャマ・ラフマン。

 

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アザラシがケンカをしている。

 

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アザラシが寝ている。

 

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とにかくどこを見ても息を飲む風景が広がっている。

 

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氷の青が美しい。

 

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ピンクは動物の糞や植物でできる色。

 

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Akademik Sergey Vavilov号から氷山を望む。

 

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氷塊にぽっかりと穴。

 

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ブラジル人アーティストのアレクシス・アナスタシアの船から氷壁へプロジェクション

 

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ロシアのアーティストのアンドレイ・クズキンの全裸で逆さまの男の上半身が地中に突き刺さったパフォーマンスが行われた。