くすかき十九日目。今朝は少し冷えたが、晴天となり日中は気温が上がり、昼過ぎには体を動かすと半袖でもちょうどよいくらいの天候となった。朝のくすかきには大人13名、子供11名の合計24名が集った。日中は、鬼すべ堂にて水蒸気蒸留装置の解体、同時進行で山かげ亭(会期中の滞在先)で芳樟袋制作と樟脳の昇華作業を行った。
寒い朝のくすかき会話。
「今朝は冷えたねぇ」
「ほんと寒くて布団から出たくないよね」
「樟の葉っぱも一緒だろうね」
「そうだよね。寒い朝はあんまり落ちてないもんね」
“布団から出たくない朝は、落葉も少ない”←くすかきあるあるでした(笑)
あと3回寝たら、くすのかきあげです。
今日の朝のくすかきは芳樟袋に入れる落葉拾いからスタート。
袋に入るくらいの大きすぎない葉っぱを選びます。
ほんのり赤味を帯びた樟葉と地面の関係が美しい
斬新な変貌を遂げた くすかき参加カード。もはや日付は関係ないけれど、来た回数分の積み重ねた葉っぱはあります。
どっしりとそこにある。
恒例となった会期最終週の水曜日に行う水蒸気蒸留装置解体作業。
やはり積み重ねた経験が違う。さすがです。磨き上げてピッカピカに!「仲間の背中を流すようなもんだからね」その一言に自分も釜を磨く手に力が入ります。
解体中、樟脳の香りに連れられて、今年もアオスジアゲハがやってきました。樟の葉っぱを食べて育つ蝶です。
道具たちはみんなきれいに磨かれて、すっきりとした表情。磨いた自分も気分がすっきり。また来年よろしくお願いします!
鬼すべ堂の後ろの相撲場の藤棚が咲く頃に、毎年くすかきは会期の終わりを迎えます。
くすかきで太宰府滞在中は、まるで週替わりで花が入れ替わっていきます。梅の咲き終わりにやってきて、桜が咲いて、ツツジが咲いて、藤が咲いて、会期を終えます。今年はツツジが遅くて、藤と一緒に咲いた年になりました。