くすかき十四日目。四年越しの参加。

くすかき十四日目。朝のくすかきには大人20名、子供15名の合計35名が集った。日中は、山かげ亭(会期中の滞在先)で芳樟袋制作ワークショップを大人10名、子供3名で行った。

 

今日はうれしい参加があった。その方は東京から来てくれた。

 

参加のきっかけは四年前、東京にあるアーツ千代田3331というアートの発信拠点に行った際に、くすかきかわら版(ポスター型チラシのことで、手から手へ受け渡されていくメディアとなるイメージを込めて、こう呼んでいる)を見つけて、デザインもすごく気に入っていたし、内容にも興味があって、行ってみたいなぁと思い、なんと!それを四年間大事持っていたというのだ。

 

そして念願叶っての今日の参加となったとのことだった。

 

四年越しの参加。なんともくすかきらしく広報活動が実ったエピソードである。

 

ずっとこのくすかきかわら版をデザインしてくれているデザイナーを誇りに思う。デザイナーとは、大量に配布したりして捨てられるものではなく、少量でも確実に伝わって大事にずっと持っていてもらえるものにしようと常々話しをしている。それがちゃんと実った1つの出来事だった。

 

そして、そのかわら版を毎年戦略を立て、丁寧に足を運んで、人に会って話しをして、大切に広げていってくれている広報活動をしてくれている仲間とも、この出来事を一緒に喜びたい。

 

小さく、細く、長く、でも確実に、まるでまだ若い樟の木のように、このプロジェクトが伝わり、成長していっているということを実感した朝だった。

 

「くすかきに来てよかった。太宰府のこの朝の時間が本当に気持ちよかった」そう言ってくれた。

 

IMG_4499_s

葉っぱより左側は整えられた地面。葉っぱより右側はそのままの地面。見え方が違う。場所を整えるということは、場所をつくるということ。

 

IMG_4503_s

立て看板に設置してあるのが、今年のくすかきかわら版。全国各地で評判の良いデザインです。紙質にもこだわりがあります。

 

IMG_4504_s

四年越しの参加。

 

IMG_4506_s

この時期は、神職さんも巫女さんも樟の葉を掻きます。

 

IMG_4511_s

生後4ヶ月の赤ちゃんと一緒に芳樟袋制作中。

 

IMG_4512_s

同時にタグをこより中。

 

IMG_4514_s

お昼もつくっていただき、みんなで食べました。太宰府の女性は子育て、裁縫、料理と同時になんでもできて、元気があって、個性的で、素敵な人ばかりです。子供も地域コミュニティで育てていて、大きな家族か親戚のようなイメージです。

 

IMG_4517_s

午後はお宮に芳樟袋に入れる樟葉を拾いに行きました。

 

IMG_4518_s

たっぷり収穫。色が美しい。

 

IMG_4519_s

芳樟袋に葉っぱを詰めます。一袋に20枚入れるのですが、自分はカウントしていると話ができません。ですが、やはり女性はカウントしながらも、話もをして、手が止まりません。さすがです。