くすかき二十日目。白熱する会議。

くすかき二十日目。今朝の気温は11度と暖かい朝が続いている。落葉数は意外とまだまだ多い。6:30からの〈朝のくすかき〉には大人18名、子供10名、合計28名が集った。

 

昨夜行われた〈くすのかきあげ〉に向けた会議は白熱し夜遅くにまで及んだ。会議の内容は主に当日の流れと役割分担。当日の流れは早々に確認ができたのだが、役割分担の部分で様々な意見やアイデアが出てきて、非常に盛り上がり、その内容も充実したものとなった。

 

会議を通じて一番感じたのは、みんな、子供たちをはじめ、参加者のことをよく見ているということだった。

 

〈くすかき〉には“芽吹き度”という考え方がある。〈くすのかきあげ〉では、その芽吹き度をより感じた人が大役を担う。“芽吹き度”というのは、別の言葉にするなら成長具合。例えるならば樟若葉のような変化をとげた人。

 

しかし、この芽吹き方が人それぞれに違うから比べるのが難しい。会期をかけてコツコツと少しずつ芽吹いていく人もいれば、後半になって急激に芽吹いていく人もいる。中には或る朝に突然芽吹く人もいる。

 

「〇〇君は毎朝ちゃんと一番に来て準備していたよ。」

「〇〇君は周りの人に積極的に話しかけてくれていたよ。おかげで来やすかった人多かったと思うよ」

「〇〇ちゃんが何度も何度も縞模様が綺麗に入るまで描き直していた日があったよね。あれはすごいと思った」

「〇〇君は掻き山の形にとことんこだわってたよね。おそらくこの10年で一番高さもあるし形も綺麗なんじゃないかな」

「今年は〇〇と〇〇が引っ張った年になったよね」

 

そう、やはりその年の“年男”のようなイメージで芽吹く人がいる。いわば、その年の〈くすかき〉を象徴するような人だ。

 

誰が一番芽吹いたか?今年はどんな〈くすかき〉だったか?〈くすかき〉らしさとは何か?会議は延々と盛り上がり、より今年の〈くすかき〉らしい〈くすのかきあげ〉に向けてのプランが練り上がった。

 

ここまで熱い想いをもって楽しみながら会議ができるというだけでも、10年目の充実を感じる。

 

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まだまだ落葉があります。

 

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若葉を観察するように、人の変化にも目を向けて。

 

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しばし眺める。

 

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くすかきは、人と樟の芽吹きに立ち会うプロジェクト。

 

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1時間後にはまたたくさんの落葉が、でも描かれた縞模様の上にある姿は見ていて気持ちが良い。

 

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今年の掻き山には山頂がある。

 

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樟脳の昇華も最終段階。

 

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若手たちも参戦。

 

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くすかき手ぬぐいの新色が入荷しました!早朝の樟の杜に広がる色をイメージしました。1枚1300円。限定100枚。

 

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樟脳の昇華作業全て完了。今年は量が多い!これから樟香舟にパッケージしていきます。