くすかき九日目。樟の木の中で起きていること。

くすかき九日目。今朝の気温は9度。暖かい朝が続いている。6時半からの〈朝のくすかき〉には大人21名、子供10名、合計31名。その後、10時からの〈くすのこうたき〉と16時からの〈夕方のくすかき〉には大人12名、子供5名の参加があった。

 

会期中、毎週末の土日で〈くすのこうたき〉と題し、樟の葉っぱを水蒸気蒸留し樟脳づくりを行っている。これまでの経験で寒い日の方が、樟脳がたくさん採れるようなのだが、昨日も今日も朝は10度前後で日中は20度以上と、かなり暖かいため、あまり収穫量は期待できない。

 

天然樟脳づくりを日本で唯一されている内野樟脳につくり方を習いに行った時に、ご主人から聞いた話だが、何度同じやり方でやってもフタを開けてみるまでは、どれくらい採れているか分からないというのだ。

 

これは、自然条件によって樟脳の収穫量は左右されるということである。もっといえば、天候や気温や気圧の変化に、樟は反応しているということである。

 

そう考えると〈くすのこうたき〉で樟脳を取り出し、それを観察するということは、樟の木の中で起きている反応を見ているとも言える。

 

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今朝は天神広場全体を〈くすかき〉しました。

 

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今朝の光りも美しい。

 

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樟脳を抽出するための葉っぱを鬼すべ堂へ運びます。

 

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昨日の〈くすのこうたき〉で採れた樟脳。

 

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丁寧に樟脳回収。

 

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収穫量は少ない。先週に比べると半分くらいだろうか。

 

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風が吹いた。樟を見上げ、落葉の瞬間を待つ少年。

 

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明日はたくさん樟脳採れますようにと、薪を焚べる。

 

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夕方のくすかきを終えた。西日を浴びて葉っぱが縮んでいる。今日の空は5月の空のように青かった。