くすかき十日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者41人)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者9人)。最低気温12度、最高気温24度。
今年は平均的に朝6:30に40〜50人の方が集まって〈くすかき〉ができている。これは本当にすごいことだと思う。休日よりもむしろ平日の方が人が多いのは生活の中に〈くすかき〉があるという方が増えているということなのだと思う。
人が増えると、向き合う樟の木の数が増える。これまでは天神広場の柵の中のいつもの3本の樟で手一杯だったが、今年は天満宮幼稚園前の樟や、楼門の樟とも向き合える日が多くなった。
境内には約100本の樟の木があり、その内50本はナンバリングされている。〈くすかき〉はやっと5本の樟と向き合えるようになってきたが、それ以外の樟も当然落ち葉を落とす。誰がその葉を掻いているのか?それは太宰府天満宮の神苑管理部の皆さんである。
神苑管理部の方から一言。「五十嵐くん、もっとあっちもこっちも、掃わいていいんだよ(笑)」
境内全体を〈くすかき〉するには、まだまだ人は足りていない。でもそんな未来を今年の雰囲気のその先に想像することができる。
今朝の落葉は落ち着いている。
これから落ちてくる葉より、若葉の印象の方が強くなり、樟を見上げた時の印象が変わった。
重力と葉っぱの関係が作り出すかたち。不思議と掻き山の大きさには限界があるようで、途中から密度が上がっていくように感じる。