案内所にて芳樟袋と手ぬぐいの販売開始

太宰府滞在26日目。くすかき12日目。晴ときどき曇り。朝の冷え込みが弱くなった。

 

6時半からの早朝くすかき。葉っぱは再びコンスタントに落ちはじめたようだ。8時半の朝のくすかきに行くと早朝くすかきで掻いた場所にもう葉っぱが落ちてきている。日中は気温が上がるので夕方はさらに多くの落ち葉が落ちる。

 

今日はくすかきにとって1つの記念日になるような出来事があった。それは、くすかき芳樟袋とくすかき手ぬぐいの販売が太宰府天満宮の案内所ではじまったのである。

 

目的は太宰府みやげとして、くすかきで集めた樟の葉が全国に旅立ち、その香りに乗せて樟の木の物語を届けることである。

 

最初にご提案くださった西高辻権宮司さんをはじめとして、担当してくださっている馬場権禰宜さん、生地をご提供いただいた中川政七商店さん、時間と想いを込めて一袋ずつ手作りしてくださった飯高さん、説明書やパッケージデザインをしてくれた河村さん、そして、葉っぱを詰めたり、これまでくすかきを支えてきてくれた方、1人1人に、そして、樟の木に感謝しています。この場を借りて感謝の意を伝えさせていただきます。

 

そんな、いろんな方の気持が集って生まれた芳樟袋の案内所(5月からは宝物殿でも)での季節限定販売です。これまで、くすかき奉加帳(くすかきの寄付制度)参加者しか手に入れることができなかった芳樟袋。芳樟袋は1年の記憶を宿した樟の葉を包んだ匂い袋です。平安時代から芳香・防虫剤として使われ、時間が経っても手で揉むと再び香りが立ち上がります。1つ540円(税込み)です。限定200個(50個は4月16日〜。残り150個は5月2日〜販売)。

 

そして、この収益はくすかきの運営資金に使わせていただき、予算的にも自立したプロジェクトとなることを目指しております。200個完売して、また来年もお願いできるようなサイクルを作りたいと考えています。

 

太宰府に来た時には太宰みやげとして、是非、芳樟袋を手に取っていただけますようよろしくお願い致します。

 

今の時代だからこそ、樟の葉を大切に楽しむという、新しくてどこか懐かしいものの見方でもあります。この新たな挑戦を広くご周知、また共に楽しんでいただけるよう、ご協力のほどよろしくお願い致します。この場を借りてお願い申し上げます。

 

太宰府の葉が、まるで船のように、想いを乗せて、人の手から手へと、全国へと旅する姿をイメージします。

 

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替え玉お願いします。

 

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朝参加した小学生の誰かが描いた波紋。

 

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普段は寿司を握っている手です。今朝は樟の葉を握っています。

 

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案内所に芳樟袋と手ぬぐいが置かれました。

 

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手ぬぐいは境内にある51本の樟の落葉の違いを1枚ずつ描いた原画を元に注染技法で制作しました。

 

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芳樟袋は全部で4色あります。1年間の記憶を宿した今年の落ちたての落ち葉が入っています。

 

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2年ぶりに来てくれた参道の梅ヶ枝餅屋さんの看板娘達。大きくなってました。