そらあみ2日目。今日は日曜日ということもあり遠方からの参加者も多く、氷見から18人。新潟から4人。長野から9人。合計31人で編んだ。
昨日の初日も参加してくれた氷見高校から、また別の生徒2人が編みに来てくれた。もちろん網を編むのは初めて。その2人に、とっても上手に編み方を教えている人がいた。あのマスクしたおじちゃん誰だろう?
五十嵐「(マスクのおじちゃんに向かって)教えるの上手ですね!」
別のおじちゃん「そりゃそうや。こん人は、先生やもん(笑)」
五十嵐「え!?先生?」
マスクのおじちゃん「はい。元先生です」
マスクのおじちゃんのお名前は番匠茂さん。番匠さんは有磯高校の漁業科の先生として42年勤めた方。その間、数え切れないほどの生徒に網の編み方を教えた。当然、初めて網を編む人に教えるのが上手いわけである。高校を卒業してすぐに先生になったそうだ。
五十嵐「高校卒業してすぐって、生徒と先生の年齢が近すぎませんか?」
番匠さん「そうや。だから最初は先生の助手をしよった」
番匠さんはここヒミングアートセンターのすぐ近くに住んでいる。この方が現場にいてくれるだけで、なんと心強いことか。網を編むのを教えられるのは漁師か製網会社の方くらいだろうと思っていたが、漁業科の先生という入口があったとは!しかも、先生なので教えることにとても慣れている!
きっと番匠さんの元を卒業し氷見の漁業関係の仕事をしている方もたくさんいるのだろう。こんな人がふらりとやってきてくれるところもまた、氷見という土地の網との関係の深さを感じる瞬間だった。
高校生も魚屋さんも船具屋さんも大学生もOLも元漁業科の先生も定置網の船頭も。
元漁業科の先生はやっぱり初めて編む人への教え方がうまい!