くすかき十八日目「白樟の杜」

くすかき十八日目。6:30〜朝のくすかきは大人14名、子供8名、合計22名の参加。昨日の月曜日が大雨だったため、大量の落葉が広がっていた。誰かが言う「今年はほんとに落葉が多い。落葉に向き合う年やね」。

 

日中は、山かげ亭にて、くすかき奉加帳(一口、2000円の寄付制度)のお礼の品である、芳樟袋と樟香舟の制作を行っている。

 

先日の日曜日で、全てのくすのこうたき(樟の落葉から樟脳を水蒸気蒸留して抽出する)を終えたので、今日から昇華(樟脳から不純物を取り除く)を行っている。昇華ではくすのこうたきで採れた樟脳に熱を加えて、不純物を取り残すように樟脳を再結晶化させる。

 

その時、白樟の杜が現れる。

 

とても不思議なことなのだが、再結晶化した樟脳はまるで、木々や葉っぱの葉脈のような形をしている。そこにはまるで樟の杜の一枚の葉っぱであった頃の記憶が確実にあるように見える。

 

山かげ亭は、樟脳の爽やかな春の香りに包まれている。この樟脳の結晶は樟香舟となって、くすかき奉加帳の寄付に参加してくれた方々の手元に届けられる。

 

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日曜日のくすのこうたきで採れた樟脳を月曜日に回収した様子。

 

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コップ一杯分になりました。今年一番の収穫量。

 

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本日6:30〜朝のくすかきにて。砂が混じらないようにくすかきできたら本物です。

 

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雨の翌日は葉がほんのり濡れていて、砂が付かないように掻くため、集中力が必要なくすかきになります。

 

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掻き山も雨で沈んだようです。

 

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枝取りしています。枝が落ちはじめました。

 

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朝のくすかきを終えた時の掻き山。再び大きくなりました。

 

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白樟の杜。一つ一つは樟葉の葉脈に見え、林立する風景は杜のようです。

 

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昇華の風景。純度100%になった真っ白な樟脳。白樟の杜はこの平皿の上の小さな結晶の世界です。