糸巻きが必要な人/Cerrito Azul交流16日目

Cerrito Azul交流16日目。「小さい糸巻き」を行った。

 

今日はどこかの大学の学生たちが実習に訪れた。人数も10名以上おり、せっかくの機会なので、Cerrito Azulの人と2人1組のペアになってもらい、サポートする形で糸巻きのアクティビティに参加してもらった。

 

興味深かったのは、気がつくとサポートで入った学生が夢中になって糸巻きをしていたことである。

 

まぁ、これは仕方のないことなのだが、Cerrito Azulのみんながみんな糸巻きできるわけではなく、まったくできない、もしくは無関心な人も当然おり、そういった人とペアを組んだ人は自ずと自分で巻かざるを得ない。

 

だが、そうでなく、糸巻きができる人とペアになった場合にも、中には自分が夢中になって巻いているという人がいる。実はそれはCerrito Azulのスタッフにも同じ現象がある。

 

これは、みんなで輪になって1つの糸巻きをしていた時にはなかったことである。

 

1人で糸巻きすると、自分と向き合う時間になる。そういった時間が好き、もしくは必要な人が、糸巻きに夢中になるようである。

 

そして糸を巻いている姿に差はなく、みんな同じである。むしろ、自分からすると、みんな巻き方にこだわりがあるようで、みんな自閉症に見えてくる。

 

しかも、誰かの横に座って、その存在を感じながらも、自分の世界で糸を巻いている時間は、部屋で1人きりで糸巻きしているのとは違って、自己の世界にいながらも、ほどよく他者とつながっているような、なんとも心地よい感覚がある。

 

やはり糸巻きは、他者や自己との距離といった、心のバランスをとるのに向いている所作のように感じた。

 

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アレッサンドロに糸巻きを伝えているが、ちょっと難しい。

 

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自分が夢中で巻いている人もいる。そして糸巻き姿に差はない。

 

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レナト、糸玉いいのできたね!写真撮ろう!で、この表情です(笑)

 

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エルネストの手元。動きはゆっくりだけど、繊細で美しい。

 

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マルセロは本当に糸巻きが好きみたいです。