くすかき十一日目。人も樟も同じ朝を感じている。

くすかき十一日目。朝のくすかきには大人16名、子供15名の合計31名が集った。

今日は日中、山かげ亭(会期中の滞在先)で芳樟袋制作を行った。

 

寒さもいったんおさまり、ほどよい落葉のある朝だった。樟の木は本当に微細な温度の変化を感じているのだと実感する。

 

毎朝、起きて、空気に触れた肌感覚で、どれくらい落ちているかを想像する。

 

暖かい日はたくさんの落ち葉を落とし、寒い日はぴたりと落葉は止まる。時には日が陰り一瞬肌寒くなったなと感じたと思ったら、さっきまでパラパラと落葉していたのに、パタリと落とさなくなったりする。

 

樟は人と同じくらい、いや、それ以上に敏感に気温や環境に反応している。

 

朝のくすかきに集まる人は、「やっぱり朝の天満宮が一番気持ちがいいよね。」と話す。

 

朝の光と、静寂と、ひんやりとした新鮮な空気。細胞が喜んでいるのだと思う。

 

不思議なもので、そんな朝のくすかきにやってくる人はまた、気持ちの良い人ばかり。

 

朝のあの場所がそうさせるのか…。

 

人よりも敏感に環境に反応する樟。あの木々もまた、「やっぱり朝の天満宮が一番気持ちがいいよね。」と

思っているに違いない。

 

そして、樟もきっと、くすかきにやってくる人は気持ちの良い人ばかりだなと感じていることだろう。

 

人と樟、生きる時間は違へども、同じ朝を感じている。

 

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ほどよい落葉のある朝。

 

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樟と人と。

 

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朝のくすかきを終えて、家路につくみんな。これから会社、学校へと向かいます。いってらっしゃい!もしかしたら樟の木もこんな気持ちで眺めているのかもしれない。

 

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縞模様で地面を整え、場が美しくしまり、落葉の見え方もグッと良くなり、しばしのあいだ、みんなで眺めます。

 

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朝の光を浴びた樟が気持ちよさそうにしている。

 

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日中の山かげ亭では、芳樟袋につける こよりづくりをしました。