カイコウラ入り

今日は移動日。午前中にShared Lines: Kaikōura Arts Festivalのディレクターで全体をオーガナイズしているリンダと打合せをし、午後に一緒にクライストチャーチの北東に位置するアートフェスティバル開催地のカイコウラへと約3時間かけてバスで移動。道中は緑豊かな丘に草を食む羊といったニュージーランドに期待する風景が広がる。徐々に標高が上がり、谷底を流れる川の雄大な風景に見とれ、山を越えると突然海が現れた。すると、まもなくカイコウラに到着した。

 

カイコウラは年間通してクジラやイルカ、オットセイなど多様な海洋生物を観察することができる、世界的に見ても貴重な場所。ホエールウォッチングをはじめとするネイチャーアクティビティが盛んで、多くの旅行者が訪れる。

 

なぜカイコウラが海洋生物に恵まれているかというと、沖合で暖流と寒流がぶつかり合うため、プランクトンが発生し、それらを餌とする魚が集まり、さらに魚を食べる大型生物や鳥類が集まってくるという仕組み。さらにカイコウラは大陸棚の端が近接している世界でも希な場所で、海底が急激に1000mもの深さまで落ち込んでいることも、豊かな生物相を形成する理由となっている。

 

そんな大陸棚の影響もあって2016年にマグニチュード7.8の地震があり、クライストチャーチとつながる国道が一時的に閉鎖されていた時期があった。移動の道中、復旧作業中の箇所もあった。クライストチャーチもそうだったが、日本に比べ復旧のスピードはゆっくりとしている。

 

また、この町の名前「カイコウラ」はマオリ語の「カイ(食べる、食物)」と「コウラ(クレイフィッシュCrayfishi、伊勢エビの仲間)」の組み合わせからできている。もちろん名物はクレイフィッシュをはじめとするシーフード。

 

到着してすぐに数日分の朝食の食材をスーパーマーケットで買出しし、最初の4日間だけ宿泊させてもらうリンダの友人の家に荷物を置いてから、町のメインストリートを歩いて夕食をとって帰った。小さな町なのでメインストリートをぐるっと歩いても10分くらいしかかからない。

 

南半球のニュージーランドは、今が夏。日没も遅く、夜の9時くらいまで明るいため、1日が長く感じる。

 

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クライストチャーチからカイコウラへ向かうバスの車窓から

 

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到着したらすぐに4日分の朝食など食べ物をスーパーマーケットで買い出し。

 

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お世話になる家の犬。名前はタイヌイ。

 

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今日から4泊させてもらう家。ニュージーランドの一般的な家なのだそうだ。

 

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メインストリートに架かる列車の鉄橋。地震で崩れなかったのもありカイコウラのランドマークでもある。

 

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メインストリートから徒歩1分で海。

 

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しばし、眺める。

 

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メインストリート。人より海鳥が多い?笑

 

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少し離れたところから見た鉄橋。

 

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〈そらあみ〉ワークショップ会場候補地。