くすかき四日目。早期化する落葉時期。

くすかき四日目。今朝の気温は5度。昨日よりさらに寒い。そんな中、朝の〈くすかき〉には大人9名、子供11名、合計20名が集った。

 

〈くすかき〉では、会期の3週間をかけて落ち葉を掻いて溜めていく。日々大きくなっていく落ち葉の山を「掻き山(かきやま)」と呼んでいる。この掻き山がどれくらい大きくなるかが、最終日に描き出すかつて存在した千年樟の落葉風景に影響する。

 

これまで落ち葉が多い年も少ない年もあったが、果たして今年はどうなるだろう?みんなとの会話を通じての今の所の印象だと、今年は数日前まで暖かい日が続いたので、わりかし早く落葉がスタートして、前半にたくさん落ちてしまい、会期終盤にはほとんど落ち葉がないような年になりそうな予感がある。

 

まぁこれは自然現象なのであくまで予感でしかないのだが、、、。

 

お宮の方とも話をしたが、ここ数年、年々落葉時期が早くなっているという話がよく出る。昔は5月のゴールデンウィーク頃まで落ちていたが、最近はその前にほぼ全部落ち切ってしまうというのだ。おそらくこれは地球温暖化の影響なのだろう。

 

くすかきの会期は、樟の落葉に合わせて決定している。このまま年々落葉時期が早くなっていったら、いつしか、お正月に〈くすかき〉するなんて時代が来るのだろうか?

 

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掻いて集めた樟の落ち葉をふるいにかけて、枝や砂を取り除きます。

 

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下からもチェック。

 

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葉っぱだけになったら柵の中にいる人に渡して、掻き山に足してもらいます。

 

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まだ四日目。まだまだ小さい掻き山です。

 

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樟と掻き山。

 

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境内に浮かび上がる光と影の柔らかなコントラストが美しい。