くすかき二十日目。爽やかな樟の香りがしている。

くすかき二十日目。6:30〜〈日々のくすかき〉は雨のため中止。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者7人)。

 

ここ数日の暖かさが嘘のように、今日は一日中冷たい雨が降った。昨日の日中は半袖だったが、今はフリースを着ている。太宰府では雷注意報も出て不安定な天気となった。

 

山かげ亭での制作作業も佳境を迎えている。ここでは会期中の平日の日中に、寄付制度である奉加帳のお礼の品の制作が行われている。今週に入って〈くすのこうたき〉の水蒸気蒸留で採れた樟脳を純度100%にする〈昇華〉の作業がスタートした。山かげ亭には爽やかな樟の香りがしている。〈くすかき〉の香りといえばこの香り。太宰府の春の香りである。

 

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朝6:00の境内。雨は一瞬止んだが、この状態で葉っぱを掻くと泥掻きになってしまうので〈日々のくすかき〉は中止。それが判断基準。雨が降っても木の下だからギリギリ〈くすかき〉できたという日もある。6:17高校生から「今日くすかきありますか?」のLINE。地面の状態次第ではやるということを知っているこその質問。

 

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昇華作業。ホットプレートで温められた樟脳は気化して、上に乗った氷で冷やされた皿の底に結晶化する。不純物は下に残るので純度100%の樟脳になる。

 

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皿の底に結晶化した樟脳。まるで葉っぱの頃の記憶を残しているかのような形をしているのが、なんとも不思議。