言葉でなく存在感を伝える男

10時から南極ビエンナーレコミッショナーのアーティスト、アレキサンダー・ポノマリョフのプレゼンテーションを聞く。これまでの実現したもの、これから実現したいもの、いずれにせよ彼のスケールの大きなプロジェクトは突き抜けている。それは彼の存在感であり、人間力と同様である。   彼の母国語はロシア (続きを読む

レクチャーの日

今日は朝食後に午前中を丸々使って、南極に上陸するにあたっての2つのレクチャーがあった。1つは、南極の歴史や環境保護や野生動物との距離やトイレなどについてのレクチャーで、もう1つは、ゾディアックと呼ばれる南極に渡るゴムボートの乗り方や身につける装備品やライフラインに関するレクチャーが開かれた。夕方から (続きを読む

うねりの力、眠る力。

朝食会場でポノマリョフが嬉しそうに言う。ロシア語だったので正確には分からなかったが、「うねりの世界へようこそ(笑)」といった感じだった。昨夜から今朝にかけてのあいだに外洋に出たようで、船が常に大きく揺れるようになった。   カーテンが勝手にレールを行ったりきたり、棚の上のものは常にゆっくり (続きを読む

南極ビエンナーレ

南米大陸の南端、アルゼンチンのウシュアイアにあるホテルでこの日記を書いている。日本の成田空港を出発し、アメリカのダラス、アルゼンチンのブエノスアイレスと経由し約30時間のフライトを経て、やっと到着した。3月17日にウシュアイアを出航するロシア船籍の船「Akademik Sergey Vavilov」 (続きを読む

くすかき19日目。くすのかきあげ。

くすかき19日目。くすかき最終日。早朝6時半の境内に40名の掻き手が集い、朝の美しい光と静寂の中、平成28年「くすのかきあげ」を無事に奉納することができました。   朝5時に天神広場集合。まだ暗い中、皆で落ち葉を移動させる。6時半に掻き手全員が集合し、各当番長と流れの発表し、組み分け。7時 (続きを読む

与島のマー君。編むのが得意な人も苦手な人もいるからいい。

沙弥島滞在14日目。今日は与島でワークショップ。〈そらあみツアー〉ではないので一般参加はなく、島の人と自分たちだけで編む日。13時に与島へ。与島の網は順調に大きくなっている。   与島の〈そらあみ〉制作に参加してくれている方の中に、マー君がいる。マー君は網を編むのは今年が初めて。あまり編む (続きを読む

そらあみツアー〈瀬居島〉。瀬居島の重鎮、漁師レジェンド集合。

沙弥島滞在13日目。今日は瀬居島で〈そらあみツアー〉が開催された。島外からは12名(遠くは山梨県からの参加もありました!)、瀬居島からは21名(本人たちは後期高齢者ばっかりや!と自虐的冗談で笑いをとっていまいしたが、瀬居島の漁師レジェンズとも言える島の重鎮たちが集い、最高のメンバーでした)、合計33 (続きを読む

〈そらあみ-氷見-〉アートプロジェクトの成長

魚々座(ととざ)9日目。今日は〈そらあみ-氷見-〉のお披露目の日。昨日から続いた吹雪が止み、奇跡的な天候に恵まれ、富山湾に面した比美乃江公園に設置された〈そらあみ-氷見-〉は、白銀の世界の中、氷見漁港、唐島、遠く水平線のむこうに立山連峰という、まさに氷見らしい風景を捉えた。   〈そらあみ (続きを読む

くすのかきあげ

太宰府30日目。くすかき22日目。くすかき最終日。早朝6時半の境内に40名もの掻き手が集い、朝の美しい光と荘厳な空気の中、今年も無事に「くすのかきあげ」を奉納することができました。   早朝4時起床。顔を洗い、身支度を整え5時に天神広場へ。まだ暗い中集った仲間で落葉を移動し、千年樟の落葉風 (続きを読む

くすのかきあげ前夜

太宰府29日目。くすかき21日目。いよいよ明日は、くすかき最終日。「くすのかきあげ」が行われる。   早朝くすかきに集ったみんなから静かな気持の盛り上がりと、適度な緊張感が伝わってくる。   全ては明日のため。この三週間、朝6時半と夕方4時に樟落葉を掻き、大きな掻き山へと成長させ (続きを読む