伝説の船頭

そらあみ21日目。今日は4人で編んだ。朝、レジデンスからヒミングアートセンターへ向かおうと、玄関で靴ひもを結んでいると、自分の息が白いのに気が付いた。ドアを開けると、雪が降っている。というか、雪が真横に流れるように吹雪いていた。氷見では咲いた桜の花に雪が積もる時があるそうだ。そして、こうしてもう一度 (続きを読む

編む行為は同じだが感じ方が違う

そらあみ19日目。今日は9人で編んだ。現在、高さ3m×幅15mになる網を2枚編み進めているのだが、今日その1枚目が仕上がった。残すところは、もう1枚分をつなぐのみ。お披露目まで7日。時間は十分である。   今日は土曜日。ワークショップでふるまう大漁鍋に入れる魚のかぶす(分け前)をいただきに (続きを読む

漁師が編んだセーター

そらあみ17日目。今日は11人で編んだ。昨日に引き続き反物状に細長く編み上がった網の隣同士をつないで大きな1枚の網に仕上げていった。10目であるはずの場所が9目だったり11目だったりと、途中何度も直しながら少しずつ丁寧に進めた。   おいちゃん「ほれ。やっぱ、この辺りは最初の頃やから、分か (続きを読む

氷見漁協青年部、先生との再会

そらあみ16日目。今日は20人で編んだ。   そして今日は、氷見漁協青年部の皆さんが編みに来てくれた。氷見入りして間もなく氷見漁協にご挨拶に伺い、どこかのタイミングで若手の漁師さんにも参加していただけたら嬉しいです。と、氷見漁協で青年部の取りまとめをされている穴倉さんに相談させてもらってい (続きを読む

おくぞー!

12日目。今日は14人と編んだ。朝から霙(みぞれ)まじりの雪が降ったり止んだりだったので、編みに来てくれた人から「今日はこんな天気だから少ないかなぁ〜と思ったけど、ずいぶん賑わってるねぇ」との声があった。   そう。賑わっている。地元トークあり、最近のニュースあり、昔話あり、方言講座あり、 (続きを読む

定置網漁に出る

そらあみ7日目。今日は19人で編んだ。今日、土曜日は「そらあみ-氷見-」毎週恒例である大漁鍋をふるまう日。本日の鍋の具材は、タラ、ハチメ、カワハギ、イカ、イワシ、ネギ、堀埜商店の味噌。そしてなんと、実は今回具材となった魚は、自分が定置網漁に同行させてもらいお手伝いをした結果いただいたものである。 & (続きを読む

番屋へ挨拶と場所づくり

今日は明日のワークショップ初日に参加してくれるという漁師さんに会いに行き、その後、ヒミングアートセンターで《そらあみ》のための会場設営を行った。   朝、目覚めると部屋の空気と自分の顔が冷たいのが分かる。下半身を布団に入れたまま石油ストーブのスイッチに手を伸ばす。スイッチ横に表示されていた (続きを読む

ブラジルで掲げた“そらあみ”の先に見えたもの

ブラジル33日目。ブラジルのビーチで“そらあみ”を掲げた。朝8時〜午後1時までの5時間限定。時間を限定したのは、どんどん風が強くなっていくのと、雨期による突然の雨を避けるためだった。サイズは幅5m×高さ3m程度。漁師町で過ごした約10日間の暮らしの中で編み上げたにしては上出来である。色はブラジル (続きを読む

“そらあみ”しながら、ブラジル人漁師と暮らす

ブラジル32日目。今日も丸1日、“そらあみ”しながら、ブラジル人漁師達と暮らした。大雨が降ったり、強烈な日差しが差したり、落ち着かないブラジルの雨期。ブラジル人漁師は言う「夏に来い。夏は最高だ。魚も多いし、美しい水着の女性も多い。がっはっは!!!(大笑い)」。今は冬(半袖短パンで過ごしているが、、、 (続きを読む

ブラジルで漁師になる

ブラジル28日目。5時半に目が覚めた。朝食のミックスジュースを飲み終えた6時すぎ、ラマルティーニが迎えに来た。いよいよ大西洋での漁に同行する日が来た。   ラマルティーニについて森の中を歩いた先にある家に着くとアポロの姿があった。「ボンジーア」「トゥートベン?」と挨拶を交わす。銛(もり)、 (続きを読む