12万4,178結び

沙弥島滞在38日目。今日は1日、5つの島で編み上がった網の整理と、各島で参加してくれた方(主に漁師さん)の丸名(船名)の整理を行った。   いろんな方が関わっているが、基本的に1人の方が編んでくれた一反のサイズは幅約60㎝で長さが約5mである。それを102反横につなげると完成サイズの高さ5 (続きを読む

脱皮する網 -網の色は3年で変わる-

沙弥島滞在35日目。13時から櫃石島での網づくりを行った。今日の櫃石島の網が完成したら5つの島の7つの地区全ての網が出来上がることになる。よって、網づくりは今日が最終日。最初の網づくりをしたのは2月2日の櫃石島だった。なので、「そらあみ-塩飽諸島-」の網づくりは、偶然にも櫃石島ではじまり、櫃石島で締 (続きを読む

網をつなぎ広げた時に見えるもの

沙弥島滞在22日目。今日も昨日に引き続き、午前中は沙弥島、午後は瀬居島の西浦とダブルヘッダーでワークショップを行った。沙弥島は3巡目。瀬居島の西浦は2巡目。なんとこの2つの地区の網は今日で完成を迎えた。   沙弥島の網は、島の人が時間のある時に来て、少しずつ編み進めてくれていたので、3巡目 (続きを読む

いととりひめ

沙弥島滞在9日目。今日は瀬居島の竹浦でのワークショップ。ちなみに瀬居島には竹浦・西浦・本浦と3つの地区があり、5つの島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒島・櫃石島)の中でも一番人口が多い。なので、それぞれの地区でワークショップを行う予定になっている。   今日は13時から17時頃まで、とにかく編 (続きを読む

“編む”は“すく”で“こま”は“けた”

沙弥島滞在2日目。まずは一緒に網を編んでくれる漁師さん達に会いに行かなければならない。とはいえ、いきなりはまずい。ちゃんと通すべき所に筋を通さなければならない。どこに通さなければならないか。それは、漁師さん達の取りまとめである漁業協同組合である。今回そらあみを行う5つの島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒 (続きを読む

巨人の足音

今日は朝から雨。それも、どしゃ降りの雨だったので、テントを出して、その中で編み紐の玉をつくった。編み紐は購入時、業界で綛(かせ)と呼ばれる長い紐を一定の長さで輪っかにした状態になっている。そのまま編み針に糸を巻き付けていくと、こんがらがってしまうので、前もって綛の状態から玉にしておく。いわゆる毛糸玉 (続きを読む

酔っぱらいの助言

  ここ最近で一番暖かい、そらあみ日和の一日だった。日中は半袖の人の姿もあった。暖かい日曜日となると、当然浅草に訪れる人は多い。一日、浅草神社で漁網を編んでいると、全国から、世界中から、そして地元から、といった様に、たくさんの土地であり、それぞれの地方から浅草に訪れた人達に出会うことができ (続きを読む

師匠との再会

今日はうれしい再会があった。朝10時、自分に網の編み方を教えてくれた、言わば師匠である“じい”がそらあみを見にきてくれたのだ。この人との出会いがなければ“そらあみ”は生まれなかった。   出会いは去年の6月に遡る。三宅島大学のリサーチメンバーの1人として一週間ほど島に滞在した。その時、島の (続きを読む

土地に飛び込む

朝9時、クニさん登場。昨日雨だったので三宅島大学本校舎内で編んだ網を阿古漁港の中桟橋に設置してある“そらあみ”に一緒につなげに行った。そらあみ体験講座に参加してくれた田中さんや、浅井さん、浅井さんの友人も駆けつけて来てくれた。ああだこうだと言いながら、皆で作業をしていると、いつのまにか漁師さんが集ま (続きを読む

そらあみ体験講座初日

朝6時、キタガワさんとクニさんと三宅島大学マネジャーの猪股さんと、今日までに編み進めた網を持って、4人で“そらあみ”設置場所である阿古漁港の中桟橋へ、電気工事で使用する高所作業車をキタガワさん(電気会社社長)が用意してくれ、高く張られたワイヤーに滑車を設置し、網をつり上げた。編みかけの網は設置空間に (続きを読む