くすかき十九日目。寒さで体は縮こまる。それでも感覚は若葉のように開いていく。

くすかき十九日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者36人)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者3人)。最低気温6度、最高気温24度。冷え込んだ朝。かなり寒く感じた。   寒いと体は縮こまる。それでも感覚は若葉のように開いていく。ここは人の五感を開く土地。    (続きを読む

くすかき十四日目「人の手を航海する舟」

くすかき十四日目。6:30〜朝のくすかきは大人18名、子供8名、合計26名の参加。天気は晴れ。今朝も冷え込んだ。落葉は少ない。朝のくすかき終了時間は7:00時ごろだが、今朝は落葉も落ち着いていたので、少しだけ早めに終えて、芳樟袋に入れる葉っぱ選びをした。   【芳樟袋(ほうしょう-ぶくろ) (続きを読む

“Bundling Time” / 時を束ねる

DAY10 AM / Decepcion Islandに上陸。 DAY10 PM / King George Island / Russia Baseに上陸。   6:30にDecepcion Island到着の船内放送が入った。うねりに揺られる体を支えながらデッキに上がると、水平線のむこ (続きを読む

風を待つ

DAY9 AM / Brown Base(ARG)に上陸。 DAY9 PM / Leith Coveに上陸。 航海中に、船と南極で組んだ組紐を使って凧揚げをするため、風を待つが、ほぼ無風のため諦める。   今日は一日、PARADISE BAYと呼ばれる海にいた。なぜパラダイスかというと、周 (続きを読む

南極で組紐を組む

DAY7 AM / Wiencre Island / Port Lockroy(U.K.)に上陸を試みたが、岩壁と氷に阻まれ断念。氷の上にはペンギンの姿があり、どうやって登っているのかわからないが、ペンギンにとっての日常は、我々人間がなかなか辿り着けない場所なのだと痛感した。   ゾディア (続きを読む

南極初上陸

昨日、3月20日に風の影響で波が高く接岸が難しくなったため上陸を断念したDeteille Islandから北へ一晩移動し(全体の航路としては最初に南の一番奥まで船で行き、徐々にウシュアイアに向かって北上して戻っていく)、本日3月21日は午前と午後に、それぞれ2時間程度、合計2つのポイントに上陸した( (続きを読む

言葉でなく存在感を伝える男

10時から南極ビエンナーレコミッショナーのアーティスト、アレキサンダー・ポノマリョフのプレゼンテーションを聞く。これまでの実現したもの、これから実現したいもの、いずれにせよ彼のスケールの大きなプロジェクトは突き抜けている。それは彼の存在感であり、人間力と同様である。   彼の母国語はロシア (続きを読む

レクチャーの日

今日は朝食後に午前中を丸々使って、南極に上陸するにあたっての2つのレクチャーがあった。1つは、南極の歴史や環境保護や野生動物との距離やトイレなどについてのレクチャーで、もう1つは、ゾディアックと呼ばれる南極に渡るゴムボートの乗り方や身につける装備品やライフラインに関するレクチャーが開かれた。夕方から (続きを読む

うねりの力、眠る力。

朝食会場でポノマリョフが嬉しそうに言う。ロシア語だったので正確には分からなかったが、「うねりの世界へようこそ(笑)」といった感じだった。昨夜から今朝にかけてのあいだに外洋に出たようで、船が常に大きく揺れるようになった。   カーテンが勝手にレールを行ったりきたり、棚の上のものは常にゆっくり (続きを読む

南極ビエンナーレ

南米大陸の南端、アルゼンチンのウシュアイアにあるホテルでこの日記を書いている。日本の成田空港を出発し、アメリカのダラス、アルゼンチンのブエノスアイレスと経由し約30時間のフライトを経て、やっと到着した。3月17日にウシュアイアを出航するロシア船籍の船「Akademik Sergey Vavilov」 (続きを読む