ブラジル30日目。朝一番でフェルナンドはレシフェの町へ食材の買い出しに行った。1人残って留守番しつつハンモックの横で“そらあみ”を編む。
エジウソンが訪ねて来た。
五十嵐「ボンジーア」
エジウソン「ボンジーア。トゥートベン?」
五十嵐「トゥーベン」
朝の挨拶と握手を交わし、フェルナンドが出かけていることを伝え、引き続き編み進めた。エジウソンは興味深そうに網と編んでいる姿を観察している。
五十嵐「、、、やってみる?」
エジウソンは笑顔で2度ほどうなずき網針とコマを手に取った。
やり方を教える。エジウソンが漁師なのかどうかは知らない。ただ、ここ数日の間に顔見知りにはなっていた。エジウソンはすぐにやり方を覚えた。分からないポイントになるとエジウソンは口笛を吹き、自分を呼ぶ。コツを伝えると、これまた勘が良く、すぐに理解して手先に反映させていた。
五十嵐「うまい!」
本当に飲み込みが早いので誉めた。誉められると嬉しいのは世界共通。エジウソンは笑顔でニヤつき、しばらく楽しく2人で編んでいた。
、、、このあいだジュリオと糸巻きして、今日はエジウソンが編みはじめた。自然と“そらあみ”がはじまっている。
ブラジルの網針をもらいました。基本はやっぱり同じ形で世界共通。リーシャという紙ヤスリになる葉っぱで磨いてくれています
エジウソンが編んでいます。