太宰府10日目。くすかき2日目。昨日が松葉ほうきつくりだったので、「日々のくすかき(朝6時半〜・夕4時〜)」は今日が初日。いよいよ掻きはじめといったところだ。ところが、朝起きてカーテンを開けると、空が薄暗く、霧雨が降っていた。うーむ、、、。微妙な天気である。いちおう小雨決行ではあるのだが、雨で《くすかき》をすると砂が葉っぱに絡まって“ドロかき”になってしまう、、、。判断に難しい天候だった。朝6時の時点で少し悩んだが、これはもう現場に行ってみないと分からないということで、時間通り6時すぎに、お宮の天神広場へ、、、。
朝6時過ぎの雨の境内には、ほとんど人はいない。ところが、1人、また1人とやってくるではないか、掻き手たちが!!!
「おはよ〜っす」
「今日はどがんやろかと思いよったけど、初日やからね」
「おはようございまーす」
「微妙な天気やね。どうします?」
といった感じで、気が付くと6時半前には既に5人。そして、その後も続々と人が集い20人ほどになった。これで《くすかき》しないってわけにはいかんでしょう。初日の朝6時半に集ったみんなの熱い想いがそこに感じた。こうして朝の樟の杜で再会するのは1年ぶり。みなこの日を楽しみにしてくれていたのだ。まさか初日にしてこんなにたくさんの人が、しかも6時半に集まるとは!!!面白い。
その熱い気持が境内広くの落葉を掻き過ぎて、結果、分別して掻き山に全て積み終えるまで2時間もかかってしまった。完全に気持ちが前のめり過ぎたということである。日曜日ということで時間と気持に余裕があったとはいえ、本来は6時半にスタートして7時には終える30分一本勝負が定番。雨の影響で葉っぱが多かったのと、初日で気持がありすぎて広く掻き過ぎたのと、久々の再会でついつい会話がはずんだのと、1年ぶりでまだまだ足並みというか呼吸というかチームワークがバラバラだったのとが重なった結果である。
でも、これは去年には感じられなかったことである。みんなのモチベーションやチームワークは去年(早朝は去年実験的にはじめたもので、今年からメインとなった)があったからはじめて比較できる。これから日に日に、チームワークは良くなっていくだろう。その足並みや呼吸やチームワークが最終日の「くすのかきあげ」に向けて、徐々にそろっていくのがこれからの毎朝の楽しみである。
今年はどんな《くすかき》になるのか?参加者1人1人にとっての《くすかき》があり、その1人1人の《くすかき》が集まって、今年の《くすかき》となる。今年で6年目の人から、今年はじめての人まで、《くすかき》はじまりました!
誰かが言った。「今年の葉っぱは赤い気がする」
また誰かが言った。「確かにそうやね。去年よりも全体的に赤みが多いね」
またまた誰かが言った。「急にあったかくなったからかね?ずっと寒くて今年の梅は長かった。そんで桜がいっきに咲いて、もう終わるやろ」
またまたまた誰かが言った。「樟もいっきにどーんと葉っぱが落ちて、あとは落ち着きそうやね」
またまたまたまた誰か言った。「初日にしては掻き山がでかいよね。去年の最終日くらいあるんやないと?」
その後、10時〜15時で「くすのこうたき」で樟脳づくり。16時から夕方のくすかきといった1日でした。
朝6時半前にすでに到着しております。
今年はじめて参加する親子。
一年待った。その気持で掻きます!
焼き芋好きです。これから竃で焼いて、みんなで食べまーす。
きれいに割れるとスッキリ!!!そして止まらない(笑)
春の知らせが届きました。採れたてのタケノコを皮ごと焼くとイカ焼の匂いがすることを発見。美味しかった。
お地蔵さんか何かに水をかけるように、冷却装置を丁寧に冷やしてくださいました。
樟の葉でできたアクセサリー。
樟脳づくりの横では、芳樟袋の葉っぱ詰めもやってます。
火力が上がったので男性総出で冷却中。
夕方のくすかき。観光客の注目の的。
掻き山はずいぶん大きくなりました。まだ2日目だと思うと大きすぎ。