くすかき三日目。本日、月曜日はくすかきは定休日なのだが、昨日のくすのこうたきで水蒸気蒸留した樟脳を回収するために朝六時半に来られる人だけ集まった。
さて、今年一発目の樟脳回収。どれくらい収穫できるだろうか、、、。毎年、同じやり方で水蒸気蒸留しても毎回収穫できる樟脳の量は変化する。理由はおそらく気温に関係している。寒い日の方がよく取れるのだ。我々人間は暖かい春を好むが、樟脳づくりには寒い春が大事なのである。
ドキドキしながら冷却タンクの蓋をあける。思っていたよりも樟脳の量は少なかったが、まぁ平均的な量は収穫できたのでよしとしよう。
しかし今年の春は暖かい。
蓋をあけると爽やかな香りが辺りを包む。樟脳は昔から虫除けとしてタンスなどに入れて、着物に虫が付かないようにするために使われていた。
ドラム缶の内壁に白く結晶化しているのが樟脳。ちょっと少ない印象。天然樟脳は成分含有量の多い幹を水蒸気蒸留するが、くすかきは葉っぱをモチーフにしているので葉っぱから抽出している。幹に比べて葉っぱの方が樟脳の香りが柔らかい印象がある。
ヘラを使って丁寧に収穫します。
ちょっと独特な、いい匂い。年配の方には昔懐かしいタンスの匂いであり、彼ら若い世代には、くすかきの匂い、もしくは春の太宰府の香りとなって記憶されている。
樟脳回収一回目は、まずまずの収穫でした。また来週の土日に水蒸気蒸留します。