お知らせ!瀬戸内国際芸術祭2013に参加します!

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五十嵐靖晃「そらあみ」

香川県坂出市の5つの島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒島・櫃石島)をめぐり、地域の方々と共に漁網を編みあげ、沙弥島の波打ち際に立ち上げます。

滞在制作期間:2013年1月27日|日|〜3月20日|春分の日|

展示期間:[春会期]2013年3月20日|春分の日|〜4月21日|日|

展示場所:香川県坂出市沙弥島 沙弥島海水浴場

海と陸の境界線に立つ“そらあみ”は、日本人が水に流してきた物事を、もう一度、捉えなおすための網である。

私は、環境がそこに生きる人間の思考を左右し、思想や精神性を形づくると考えている。

海に囲まれた島に生きる日本人の国民性であり、その根底に流れる精神性は、海と陸の境界線である波打ち際に存在する。

波打ち際がもたらす日本人の精神性には、渡来神であり渡来文化であり、海のむこうからやってきたものを受け止め、時に崇め、時に利用するといった風に、波打ち際にやってきたものを上手に受け入れるようなポジティブな側面があるのと同時に、“水に流す”という言葉があるように、都合の悪い物事を水→川→海に流し、“見えないものは存在しない”と都合良く解釈してしまうといったネガティブな側面もある(水に流すという言葉は海に囲まれた島国だからこそ生まれた言葉である)。波打ち際がもたらす2つの側面は日本人の良さでもあり、悪さでもある。

様々な物事が届き、様々な物事を水に流してきた波打ち際に網を張ることで、陸の都合で、海(水)に流されてきた物事を、海からの視座でもう一度捉えなおす。