障害者支援施設/Cerrito Azul視察

今日は、午前中に交流先となる<障害者支援施設/Cerrito Azul>の視察。午後から<カトリカ大学/Pontificia Universidad Catolica del Peru>に移動し、アンデス織物のひとつである経巻き組織講習に参加。その後、夕方からは昨日に引き続き<展示会場/Centro Cultural de Bellas Artes>での視察と打合せを行った。

 

今回のTURNでの交流先は障害者支援施設Cerrito Azul(セリートアズール)。リマ中心街から車で40〜50分くらい離れた、中〜低所得者層が暮らす街の住宅街にある。自閉症、ダウン症、知的障害、聴覚障害、そしてそれらが複合した人など、障害のレベルにも幅のある、年齢3才〜42才の103名が10〜15人のいくつかのクラスに分かれ利用している。中には身寄りがなく施設に住んでいる人も数名いる。

 

建物は全部で3つあるのだが、2つは施設というよりも、家を施設として使用しているといった印象。もう1つは日本でいう保育園のような施設で障害のある小さい子供たちが利用している。家のような方は、建物の構造上の性質なのか、場所によってはトイレの匂いがこもっていたり、どこか空気感が重い印象。それと反比例するようにスタッフは若い人もいて、明るく前向きな印象の人が多い。

 

みんなスペイン語を話すから見分けがつかないが、スタッフの若い男性と女性の話を聞くと、2人はそれぞれ別でベネズエラから亡命してきているという。2人の話では、今のベネズエラ大統領の政治がひどい状況で国内にいられないから、家族を置いて働きに来ているということだった。わざわざ家族から離れ、国を越えて来ているのだから、ペルーは南米の中では政治が安定している国だということが良くわかった。

 

スタッフの中には、子供がCerrto Azulに通っているお母さんもいた。利用者の中には母親が車椅子で父親が松葉杖をついた障害者で本人は自閉症という青年もいた。スタッフに普通に挨拶をしてそれぞれの役職を聞くと、心理学者や教育の専門家ということになってはいるが、政治的状況、経済的状況、家族の状況、みんな様々な背景をもって、ここにいるというのが見えてきた。

 

あの明るさは、つい暗くなりがちな様々な状況に対して、自身のバランスをとるために必要なのかもしれない。とはいえ、とにかくみんな逞しく、やさしい人たちである。

 

施設に来ているというよりも、共に暮らしているというのがCerrito Azulの第一印象だった。

 

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Cerrito Azulの家を利用した施設の1つ。理解ある地元の方に貸してもらい、1階のみ使用しています。

 

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15〜20才くらいのクラス。

 

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17〜23才くらいのクラス。

 

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3階にある食堂。料理をつくってくれるのはレオさん。

 

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6〜10才くらいのクラス。

 

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外の掃除をしています。

 

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保育園のような方の施設の外観。写真に写っているのは施設長のマリエッラさん。

 

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中には人工芝の広いスペースがあります。

 

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子供たちが仲良く座っていました。

 

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3〜5才くらいのクラス。

 

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近くの運動場で、17〜23才のクラスが体を動かしていました。