くすかき十九日目。今朝の気温は13度と暖かかった。天候は晴れで日中は動くと暑いくらいだった。6:30からの〈朝のくすかき〉には大人17名、子供10名、合計27名が集った。
「今年も、もう終わっちゃうね」「はじまるとあっというまだね」そんな言葉がちらほらと出始めた。
樟の落葉の終わりとともに、〈くすかき〉は会期を終える。あと3回寝た4月20日の土曜日の朝6:30から、最終日にして最大の行事〈くすのかきあげ〉が行われる。今年のくすかきがどんな年だったか。その集大成が見えてくるのが、かつて存在した千年樟を描き出す〈くすのかきあげ〉である。やはり今年には今年の〈くすかき〉があり、毎年基本的には同じことをしているのに、その年にはその年ならではの物語が生まれる。
10年目の〈くすかき〉と聞くと、随分長いように聞こえるが、1年に一度という回数で数えたら、たったの10回目。生きているあいだにあと何回、千年樟を描き出す風景に出会えるのだろう。今年という二度と来ない大切な一回にしっかりと向き合いたいと思う。
ほんとあっという間の3週間だった。〈くすのかきあげ〉を前にして、既に少し寂しさを覚えている。
より高く、より美しく。今年の掻き山にはかなり気持ちが込められています。
誰に言われるわけでもなく、ただ自分の納得のいくところまで。
日中の鬼すべ堂では、樟脳づくりで使用した水蒸気蒸留装置の解体。
来年に向けてピカピカに磨いてくださいました!道具たちも気持ち良さそうでした!
日中の山かげ亭では同時進行で、芳樟袋と樟香舟の制作が行われています。制作も佳境を迎えています。
山かげ亭で宿題。毎年見る好きな風景の1つです。
夜は今週末の〈くすのかきあげ〉に向けて、鍋を囲んで会議を行いました。