くすかき十六日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者22人)。10:00-15:00〈くすのこうたき〉(参加者17人)。16:00〜の〈日々のくすかき〉は歌舞伎公演が開かれるため中止。
今日は今年最後の〈くすのこうたき〉の日。〈くすのこうたき〉では会期中の土日に〈くすかき〉で集めた樟の葉を水蒸気蒸留し樟脳を抽出する。全5回開催の最終回。今年の樟脳収穫量は良い。かまどの出来が良いのもあるが、天気や気温に樟脳成分が反応するようで、同じ様にしていても毎年採れ高が変わる。
素材となる樟の落ち葉は去年芽吹いた若葉。〈くすかき〉では、素材となる樟の落ち葉はこの1年間の記憶を宿していると考えている。その記憶の結晶が樟脳。
蒸留をしていると、ふと香りが漂ってきた。樟の落ち葉から採れた樟脳の香りに誘われ、この1年を振り返る。
普段の掻き山は樟の木の下の日陰だけど、仮設置の天満宮幼稚園の園庭を見上げると青空が広がっている。結果、昨日の日差しを浴びた葉っぱはカリッカリになっております。
「チューリップが葉っぱを食べとるー!!!」の中学生の声に呼ばれて。まさかの落葉場所(笑)
歌舞伎公演のための1500席。いつもは〈くすかき〉して掻き山に行くはずの葉っぱたちが気になる。
絵馬堂前、天満宮幼稚園前の樟。
園庭で成長していく掻き山。
今日もしっかり掻き山が立ちました。
今年最後の〈くすのこうたき〉。まずは昨日蒸留した樟脳回収から。さぁ採れてるかな?
一粒もこぼさないように慎重に回収。
バッチリ収穫できました。
今日の蒸留スタート。
樟脳が出てきた。
水滴の表面に白く結晶化しているのが樟脳です。
山でタケノコゲット。
「薪割りしたい」その一言に意志を感じた。
しばし待つ。樟脳の香りに誘われ、この1年を振り返る。
鬼すべ堂の藤。藤が咲く頃に〈くすかき〉は毎年会期を終える。始まるとあっという間に終わりがくる。
鬼すべ堂と水蒸気蒸留装置と樟若葉が芽吹いた山。
彼らはこの山を知っている。タケノコの生える場所も粘土のある斜面も。
18:30からの歌舞伎公演終了直後の天神広場。