くすかき五日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者46人)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者9人)。今朝も気温は6度と寒かったが、日が昇るとどんどん気温は上がり20度までになった。
しかしほんとに毎年違う。何が違う?もちろん樟の落葉のしかたが違う。いやそれ以上に違うものがある。
それは“人”だ。
会期の22日間で、誰が集うのか?どんなタイミングでやってくるのかで、その年の〈くすかき〉の雰囲気や流れが出来ていく。はじめて参加する人が新たな風を起こすのはもちろん、毎年参加している人もみんな明らかに一年前と違う。もちろん自分も含めて違う。
今日は5日目。毎年そうだが、この時期はまだまだお互いに今年のそれぞれの“感じ”に探りを入れているような時期。松葉ほうきの持ち方も、場との関わり方も、集った人との関係も、もう一度自分なりに今年仕様に身心をつくりなおしている時期。
面白いのが、これが会期の最終日〈くすのかきあげ〉に向けて1つの流れになっていくところにある。この22日間の人と樟とのダイナミズムが間違いなく〈くすかき〉にハマる魅力の1つである。
朝日を浴びる芽吹いたばかりの樟若葉。
お互いにお互いを感じながら。
去年、歌舞伎公演が天神広場であったため、掻き山を一旦移動した結果、この樟との新たな関係が生まれた。掻き山の場所は元に戻ったがこの樟の存在は以前より明らかに近くなっている。
いつもの場所のいつもの樟。仲間が増えると広く〈くすかき〉できて、関われる樟の本数が増えていくということが分かった。
いっきに掻き山が大きくなった。
山かげ亭にて、奉加帳参加者へのお礼の品の制作作業。何がこんなにも中高生を惹きつけるのか。
一枚一枚、丁寧に重ねて袋に入れます。
制作の現場で頼りになる地元の中高生こと、制作5人衆の愛車と山かげ亭の桜。