くすかき五日目。歴史はつくれる。

くすかき五日目。朝のくすかきには大人21名、子供18名の合計39名が集った。今朝も暖かく、たくさんの落葉があった。それでも、たくさんの落葉に向き合うだけの人出があるので、みんなである程度余裕をもってくすかきをすることができた。

 

「去年は最後の方しか参加できなかったので、今年はもっと参加したいなって思って」そう言って、くすかきに参加してくれている方がいる。

 

旦那さんのお仕事の転勤で東京から太宰府へ、昨年引っ越してきたそうだ。くすかき参加のきっかけは「くすかきかわら版(ポスター型チラシのこと。くすかきでは、人の手から手へ受け渡されていくメディアとなるイメージを込めて、このように呼んでいる)」を見て興味が出たとのことだった。

 

最初はデザインに惹かれて、次にくすかきかわら版の中央に書かれた以下の言葉が胸に響いたそうだ。

 

“千年後の日常を一緒につくってみませんか?”

 

この言葉を見て、はっとしたとのことだった。

 

「これまで、歴史って自分の人生とはある意味関係ないところにあったというか、、、社会の授業で勉強したり、本で知るものだったんですよね。それが、歴史ってつくれるんだって思ったんです。千年以上続くお祭りがあるってことは、千年前にはじめた人がいるってことですよね。そのお祭りにも9年目はあったわけで、そういう意味で言ったら、くすかきはちょうどはじまったところというか、その歴史のはじまりに関われるんだって思ったら、絶対参加したいって思ったんです」

 

くすかきかわら版に書かれた、あの一言からここまで想像してくれたことにも驚いたのだが、やはりそういった部分に面白みを見出す人たちが、くすかきを支えているのだということを再確認した。

 

しかし、くすかきにはやはり面白い感性を持った人たちが集まる。

 

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ほんと、今年の春は暖かい。会期前半で葉っぱが全部落ちてしまいそうな勢い。

 

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地面いっぱいに落葉。

 

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この掻き山のサイズはもはや終盤。

 

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芳樟袋を縫製して持ってきてくれました!今年から地元の方たちに縫製もしてもらっています。いずれは地元のみんなでつくれるものにしていきたいと考えています。

 

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くすかきかわら版。今年の配色は「桜に樟若葉」。題字は、お正月に集まった時に実施した書き初めの中から選ばれたものです。太宰府東小学校の新三年生になる江藤草次くんの“くすかき”です。三つのくすかき紋もみんなで手押ししています。三つ押されているものは、くすかきと関係を育んでいる人の手元に届くようにしています。