くすかき十六日目。葉っぱの山の存在感。

くすかき十六日目。今日の天候は曇りのち雨。6:30からの〈朝のくすかき〉には大人17名、子供12名。10:00からの〈くすのこうたき〉には大人10名、子供8名が集った。16:00からの〈夕方のくすかき〉は雨のため中止。

 

土日の太宰府天満宮は本当にたくさんの参拝客で賑わう。巨大な掻き山(落ち葉の山)の前に立ち止まって、記念写真を撮る人。中には結婚式を挙げた二人が掻き山の前で記念写真を撮る姿もあった。もしくは立ち止まって掻き山をじっと眺めている人もいる。立て看板を見て、樟を見上げて友人に説明している人もいる。

 

掻き山の前に立ち止まった夫婦のこんな話を聞いた。

 

お母さん「お父さん、この葉っぱの山はなんかいね」

お父さん「これはお焚き上げに使うんやろ」

 

看板に気づいたお母さん「いや、ちょっと違うわよ」

お父さん「いや、お焚き上げやろ。」

お母さん「ほら、ちゃんとここ読んで」

 

大きな葉っぱの山には人を惹きつける力がある。もちろんただの葉っぱの山でしかないのだが、丁寧に集め、ふるいにかけて分別し、少しずつ葉っぱを足して、地面を整え、たくさんの人の手で積み重ねた所作が、見え方を変えるのだ。

 

積み重ねた所作によって掻き山には理屈じゃない不思議な存在感が宿っている。それが人を惹きつけるのだ。

 

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週末の朝のくすかきが一番参加者が多いみたいです。

 

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何度も何度も納得がいくまで縞模様を入れ直していた姿が印象的でした。

 

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不思議なもので人は、この姿を想像できなくても、、、

 

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この姿から、何かを感じることはできる。

 

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〈くすのこうたき〉昨日、水蒸気蒸留した樟脳回収からスタート。

 

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蒸留水に浮いた樟脳をろ過しています。

 

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冷却タンク内に結晶化した樟脳を回収中。

 

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昨日は暖かかったので量はあまり期待していなかったのだけど、十分な収穫量でした。

 

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お堂の屋根があるので濡れないけれど、土砂降りの雨でかなり冷えてきました。でも樟脳は寒い方が収穫が増える様なので明日の樟脳回収に期待。

 

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丁寧に縞模様を入れて整えた上に落ちている葉は、やっぱり美しく見えるのが面白い。