Cerrito Azul交流8日目。今日は「糸巻き」と「糸紡ぎ」を行った。
アルパカの原毛には草や土や糞がついて固まったような部分がある。
アルパカがアンデス山脈の4000m近い高原を生きていた時についたものだ。
糸紡ぎをする前にそれを丁寧に、ひとつずつ繊維を解きほぐすように広げて、取り除く。
その時、大地の香りがする。
ホルヘは時々、鼻に近づけて匂いを嗅いでいる。
それはまるで、遠くの大地を想像しているかのようだ。
レナトは時々、頰にあてて、しばらく触感を楽しんでいる。
それはまるで、厳しい自然を生きた命のぬくもりを確認しているかのようだ。
2人はこの原毛がアンデスの高原を生きたアルパカのものであることは知らない。
素材と丁寧に向き合うことで、指先や鼻を刺激し、人が本来もっている感じる力を呼び起こす。
アルパカの原毛と丁寧に向き合うホルヘ。
細かなものまで、ひとつずつとっていくエルネスト。
ゆっくりとした時間が流れます。
アルパカの原毛。この黒い部分を取り除きます。