Cerrito Azul交流18日目。Cerrito Azulで「小さい糸巻き」を行った。
今日は不思議な光景を目にした。いつも通りに糸巻きをしに、みんなで広場へ移動していたら、ホルヘの靴紐をレナトが結んだのだ。
自閉症の人どうしのこういった関係を今まで見たことがなかった。
これまで、手をつないで歩いたり、相手にもたれかかったりというのは見たことがあった。他にはスタッフや自分のようなアクテビィティを仕掛ける側が、ある程度関係性が生まれることを期待した共同作業の結果として、関係性があるように見えている状況はあった。
実際に、これまで靴紐が解けた時も、クラス担当スタッフのジャンピエールが結んであげているのは、何度も目にしてきた。
しかし今日のこの目の前で起きたことは、あくまでホルヘとレナトの2人の関係性だったことに驚いた。誰かに指示されたわけでもなかった。
ホルヘが、靴紐が解けた方の靴を前に出すと、レナトが近づいて結んであげたのだ。
結び終わると、特にお礼や何か合図があるわけでもなく、レナトはそそくさとその場を去っていった。
ホルヘは靴紐を結べない。レナトは靴紐を結ぶことができる。ただそれだけの関係。感謝の言葉も、なんの見返りも求めない。できない人がいるから、できる人ができることをする。それだけのこと。なんと美しい関係性だろうか。
いつか自分の靴紐もレナトは結んでくれるだろうか?できれば結んでもらいたいな、、、。なんてことを自分は考えてしまうのだが、靴紐が結べる自分では、この関係性はつくれないということか、、、。
2人の純粋な関係性が美しかった。
ホルヘの靴紐をレナトが結ぶ。
何事もなかったかのように、糸巻きをする広場へ向かう。