くすかき三日目。今朝の気温も6度。数値は昨日と変わらないが、さらに寒くなった印象。空気はピリリと緊張感がありつつも清々しい朝。〈くすかき〉は月曜定休なので今日はお休みなのだが、昨日の〈くすのこうたき〉で抽出した樟脳回収のみ行った。
そして今日は、7:00から第四十代太宰府天満宮宮司就任報告祭が行われ、その後、11:30から新元号「令和」が発表された。
なんと、新元号「令和」出典元の万葉集の梅の詠は、今から約1300年前、大宰府政庁の奥の方に住んでいた大伴旅人が催した梅花の宴で詠まれたもの。
新宮司の就任奉告祭の数時間後に発表された新元号が太宰府にゆかりのあるものになるなんて!まさに新たな時代の幕開けに立ち合ったような感覚になった。
新元号「令和」という、かつての太宰府からの声を聞き、今の太宰府で新たな時代を迎えることが、第四十代太宰府天満宮西高辻信宏宮司の初仕事。太宰府天満宮の1117年という果てしない時間を代替わりしながらつないでこられた宮司の40代目にして訪れた、今日という日。菅原道真公の直系というだけでもすごいことだなと思っていたが、やはりものすごい天命の元にある人なのだなと、あらためて実感した。
でも逆に、元号が太宰府に所縁あるものになろうとそうでなかろうと、宮司就任奉告祭が朝7時に誰かに見せようとする訳でもなく、粛々と行われていたことの方がよっぽど深い印象に残った。
若葉が芽吹き落葉する樟のように、しっかりと確実に世代交代をしている姿がありました。そこには、世の中や人々の心のあり様が変われども、それらを超越して、いつの時代も人としてのあり方を確認する拠りどころとして、この地に生き、歴史と時間と日本人の精神性をつないでいく者としての覚悟を見ているようでした。
今朝の太宰府は冷え込みました。凛とした境内で芽吹いたばかりの樟若葉に朝日が当たって神々しく光っています。そこに、新しい風が吹いてきています。これからの時代のはじまりを告げる風です。
朝7時。凛とした空気の中、第四十代太宰府天満宮宮司就任奉告祭がはじまりました。
昨日の第三十九代太宰府天満宮宮司退任奉告祭同様に半分は神職の方、半分はご家族の方の姿がありました。
就任奉告祭を終えられた西高辻信宏宮司。
その後、樟脳回収を鬼すべ堂で行いました。昨日のくすのこうたきで樟落葉を水蒸気蒸留して取り出し、一晩寝かした樟脳です。
やはり寒いとたくさん樟脳が結晶化するようです。
ろ過してます。「これ理科で習ったけん!でも手が冷たい〜!でも寒いからいっぱい取れたね〜(笑)」
冷却タンクの内壁から樟脳を回収。
コップ一杯になりました!十分に多い収穫量です!
太宰府は桜が満開です!