遺伝子を巡る旅。

9/15(日)瀬戸内国際芸術祭2019そらあみワークショップ最終日を無事に終えました。

 

秋会期の展示は本島。春から塩飽諸島14の島を巡り編んできた〈そらあみ〉。総勢500名以上が協働しました。9/21(土)の連結式で、各島々で編んだものが島の人と共に船で本島の泊の浜に集結しみんなで編み合わせ、高さ6.5m×幅120mの作品が完成します。

 

大勢の漁師さんが競い合うように編み進めた男らしい島もあれば、親戚家族の中に混ぜてもらうような穏やかな島もありました。隣の島でも、まるで人柄のように一つ一つの島に違った性格や雰囲気があったのがとても興味深かったです。

 

そしてそこには、陸にはない、島特有の時間が流れていました。

 

ワークショップ最後の島となった志々島は人口20名ほどの島。

 

95歳の富子ばあちゃんが90歳の孝子ばあちゃんの編む姿を眺めていました。「あんた、今朝はじめたころは、よう間違えとったけど、どんどん調子が出てきたのう。ほんま上手に編むのう。昔のことを思い出したんやろう。すごいなぁ。体はちゃんと覚えとるもんなんやなぁ」2人の姿はなんだか神々しく。しばらく言葉を失い、眺めていました。孝子ばあちゃんは元漁師。夫婦船で漁をしていました。志々島は半農半漁の島。

 

86歳のハルエばあちゃんの横で編んでいたら、ふと話かけてきてくれました。「網じゃゆうから、何か役に立てるかもしれんと思うてな。うれしくてな。いてもたってもおられんでな。楽しみに待っとったんや。うちはこんなんして網編むんが好きでな。ほんまに楽しいなぁ。」その言葉を聞いて、なんだか涙が込み上げてきたのです。編みながら心が震えていました。未来に伝えるべき大切なことがここにはあると再確認しました。ハルエばあちゃんも元漁師。35歳から75歳まで夫婦船で漁をして、網もよく編んで直していたそうです。

 

そらあみを編んでいると、指に食い込む糸の感覚や、聞こえてくる風や波や鳥の声といった音、交わされる会話や笑い、遥か古代から変わらない「編む」という所作から、自分の中に連綿と続く遥かな遺伝子を感じます。

 

「海の復権」をテーマとする瀬戸内国際芸術祭は、私の活動テーマである「海からの視座」に出会うよい機会です。

 

アートディレクターの北川フラムさんの言葉です。「瀬戸内国際芸術祭に来られる人の多くは都市からのお客さんです。都市は刺激と興奮に満ちており、大量の消費ができ、さまざまな情報でいっぱいで、若い頃には、それが魅力だったりしますが、すぐに、ただ情報に追われているだけだったり、市場による誘導に踊らされているだけなことに気づきます。

何よりも五感全開の人間的な活動ができていないことにがく然としてしまう。

多くの人は自然と、そこに包まれた生活に出会い、その時間の流れに浸りたくて瀬戸内にやって来ているのではないでしょうか。そこでの作品も、世界中の都市に置かれているものとは違って、海で繋がり、島で固有に育まれた参加性の高いものだから面白くない筈はない。

かつて、鳥が飛んでいくのを見、木の実が流れつくのを知り、人々は彼方に島があるだろうと、舟をくり抜き、丸太をつないで海に漕ぎ出しました。20万年前にアフリカ南部で誕生したホモ・サピエンス―私たちの祖先は冒険心いっぱいに世界に散っていきました。

あわよく着岸できた彼らは、掘っ立て小屋を作り、持ってきた木の実や植物の種を植え、生活をし始めます。私たちの祖先はすべからく船乗りであり、漁師であり、農民であり、大工だったのです。そういう遺伝子を巡れる旅が瀬戸内国際芸術祭の旅になっているのです。これが海の復権だと思うのです。」

 

私はかつて海へ出てこれらの感覚を知りました。2005年、約4ヶ月間ヨットで、日本からミクロネシアまで約4000kmの太平洋航海がそれでした。この体験が「陸の常識」から一度離れ「海からの視座」を得る機会となりました。

 

多くの方は、なかなか太平洋航海に出る機会はありませんが、アートをきっかけとして、瀬戸芸が現代人が自らのあるべき姿を問い直すきっかけになればと思います。

 

太平洋航海で学んだことですが、航海中、進路を決める時、海図に現在地(現代)を記し、出発地点からのこれまでの航路(過去)を確認し、そこから次の進路(未来)を決めます。

 

これから我々が進むべき未来を考えるには、まず我々がどこからきたのか?普段慣れ親しみ疑うこともない「陸の常識」から一旦離れ、我々の中に眠る視点である「海からの視座」を今一度持つことが大切だと思うのです。

 

陸から離れ、海へ出て、島を目指し、遺伝子を巡る旅をしてみませんか?

 

瀬戸内国際芸術祭2019秋会期は9/28(土)-11/4(月)。そらあみは、本島の泊海岸で瀬戸内海の移り行く風景を捉えます。

 

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95歳の富子ばあちゃんが90歳の孝子ばあちゃんの編む姿を眺めていました。「あんた、今朝はじめたころは、よう間違えとったけど、どんどん調子が出てきたのう。ほんま上手に編むのう。昔のことを思い出したんやろう。すごいなぁ。体はちゃんと覚えとるもんなんやなぁ」2人の姿はなんだか神々しく。しばらく言葉を失い、眺めていました。孝子ばあちゃんは元漁師。夫婦船で漁をしていました。志々島は半農半漁の島。

 

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86歳のハルエばあちゃんの横で編んでいたら、ふと話かけてきてくれました。「網じゃゆうから、何か役に立てるかもしれんと思うてな。うれしくてな。いてもたってもおられんでな。楽しみに待っとったんや。うちはこんなんして網編むんが好きでな。ほんまに楽しいなぁ。」その言葉を聞いて、なんだか涙が込み上げてきたのです。編みながら心が震えていました。未来に伝えるべき大切なことがここにはあると再確認しました。ハルエばあちゃんも元漁師。35歳から75歳まで夫婦船で漁をして、網もよく編んで直していたそうです。

 

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満潮を迎えた志々島の港。美しい佇まいの港でした。

 

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反物状に細長く編んだ網を編みつなげて最後の一枚を仕上げています。

 

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瀬戸芸ボランティアサポーターこえび隊のみなさん。最終日のメンバーはみなさん何度もサポートに来てくれたバッチリ編める心強いメンバーでした。本当にお世話になりました。

 

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塩飽諸島で出会う両墓制(遺骸を埋葬した葬地〈埋め墓〉のほかに、死者の霊をまつるために別に祭地〈参り墓〉をおく墓制)の埋め墓。小屋を建てるのは志々島独自のスタイル。

 

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志々島の大楠。

 

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とんでもなく大きく。樹齢は1000年以上。

 

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あまりの存在感にもはや木を超えて別の生物のように感じられました。

 

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大楠が1000年以上見続けてきた風景。両手を広げ海を抱くように立っていました。この大きな海と向き合って生きてきたから、こんなに大きく育ったのかもしれません。


8/20(火)15:30〜17:00東京都美術館で開催中「TURNフェス5」のトーク「地上のいろいろなところにあるTURN」登壇します。

8/20(火)15:30〜17:00東京都美術館で開催中の「TURNフェス5」のトークイベント「地上のいろいろなところにあるTURN」に日比野克彦(TURN監修者)さんと海外で展開してきたTURN参加アーティストたちとともに登壇します。平日ですが上野まで足を運んでいただけたら嬉しいです。同日8/20(火)がTURNフェス5の最終日になります!自分はTURN LANDコーナーにクラフト工房La Manoと一緒に参加しています。

https://turn-project.com/timeline/event/5610


くすかき二十二日目。「くすのかきあげ」

くすかき二十二日目。くすかき最終日。早朝6時半、境内に65名の掻き手が集い、朝の美しい光と静寂の中、平成三十一年「くすのかきあげ」を無事に奉納することができました。

 

朝5時、天神広場集合。夜明け前、西の空の満月が美しい。暗い中、皆で落ち葉を移動。6時半に当日参加者含め、掻き手全員が集合し、役割や流れを発表。7時〈くすのかきあげ〉開始。9時〈くすかき奉告祭〉催行。天神広場で記念撮影をして、女性陣は山かげ亭にて直会準備。男性陣は落葉と柵の撤去。12時半〈直会(昼の部)〉開始。15時各賞の発表。16時半〈直会(昼の部)〉終了。片付けと夜の部の準備をし、更衣祭見学。19時半〈直会(夜の部)〉開始。20時〈平成三十一年記録映像鑑賞〉。22時〈直会(夜の部)〉終了。その後、残った人で深夜まで直会は大盛況。昼の部は大人30名、子供たくさん。夜の部は大人37名、子供たくさん。述べ人数にして直会には80名が集いました。

 

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今年度の〈くすかき〉も無事に会期(平成三十一年三月三十日〜四月二十日)を終えることができました。十年という年を重ね 、〈くすかき〉は太宰府で春を迎える、ひとつの季節になりつつあります。

 

くすかき

 

〈くすかき〉は太宰府天満宮の樟の杜を舞台に千年続くことを目指す参加型アートプロジェクト。毎年、春になると落ちてくる大量の樟の落ち葉を掻いて、かつて存在した千年樟を皆で協働し描き出します。樟の落ち葉掻きをすることで、人と人、人と土地の記憶をつなぎ、千年という時間に想いを馳せる朝を一年に一度、皆で迎えます。

 

見えないものを感じる

 

毎年四月、樟の杜を形成する巨大な木々は一斉に若葉を芽吹かせ、古くなった葉っぱは、絶え間なく地上に降りそそいできます。お宮の方々は幾世代にもわたって、その葉を掻いて、新芽を見上げ、樟の木と向き合ってきました。それは“落ち葉の落ちてくる場所をつくり続けてきた”とも言えます。

そんな境内の天神広場には、今日の樟の杜を形づくる巨大な木々と同様に長く大事にされてきた、樹齢千年ともいわれる一本の樟の木が存在しました。
〈くすかき〉は、この地で千年続く樟の落ち葉を“掻く”という毎日の行為を通して、人々が出会い、語らう場をつくり、会期最終日「くすのかきあげ」に集まった掻き手によって、かつて存在した千年樟の姿を“描き”出そうという試みです。それは“目には見えないもの”“見えないけれど大切なもの”を感じるという、日本人が元来持っている特有の感性のあり方を伝えていく、年に一度の出会いと再会の場となっています。

 

朝の太宰府天満宮

 

〈くすかき〉の会期は、樟の落葉時期に合わせるので、毎年決まって四月最初の三週間。毎朝六時半に境内に集まって約三十分ほど樟の落ち葉掻きをみんなで行います。今年の参加者は延べ人数にして九百四十五名。小さなお子さんから大人まで、地元太宰府の方を中心に、福岡市内や遠く東京からも参加がありました。地元の方は通学や通勤前に心と体を起こして清々しく一日をはじめる早起き習慣に、旅行者にとっては福岡・太宰府観光の新しい時間の過ごし方として広がりつつあります。

朝の境内には特別な魅力があります。年間一千万人の参拝者が訪れる境内は朝九時にもなるとたくさんの人で賑わい“観光地”としての色味が強くなります。おそらく多くの人が知っている太宰府天満宮はこの姿。ですが、朝六時半の境内はまさに“聖地”です。ここが神域であるということを体感することができます。

辺りは静寂に包まれ、冷んやりとした空気が、自然と背筋をピンと伸ばしてくれます。朝日を浴びた樟は、まだ薄く柔らかい若葉が光を通し白く輝き、太い幹の影と相まって神々しい光景を作り出します。千年以上、変わらずそこにある時空を超越した世界がそこには広がっています。この凛とした場に身を置き、朝日を浴び、胸いっぱいに朝一番の新鮮な空気を吸う。この朝の境内という特別な時間に美しさを見出す人が増えてきています。

 

想いを馳せる

 

今年の〈くすかき〉は、十年目という節目を迎えました。そして、会期はじめに太宰府天満宮宮司が四十代目へと受け継がれ、同日に太宰府と所縁ある新元号「令和」が発表されました。〈くすかき〉にとっても、まさに新たな時代の幕開けとなった年となりました。十年目にして、あらためて〈くすかき〉とは何か?と問われたら「樟の落ち葉を掻いて、次の落ち葉の落ちてくる場所をつくること。そして、集めた落ち葉を使って落葉風景をつくり、かつて存在した樟に想いを馳せること」と答えます。目に見えないものをどれくらい想像できるか?それが〈くすかき〉の毎年の挑戦でもあります。

令和の出典元である千三百年前の梅花の宴も、千百十七年の歴史をつなぐ太宰府天満宮も、かつて存在した樟も、そのはじまりを目で見ることは誰にもできません。それでも間違いなくそれらの時代を生きた人たちがいて、その存在を受け継いできた人たちがいたから、今日があるのです。こういったことを知識や単なる情報として知るのではなく、その場に身を置いて自らの五感で感じること、そこから想いを馳せる力が、これからの時代を生きる上でより大切になっていくのではないでしょうか。

目に見えることがあたかも全てのように語られ、行き交う情報が速ければ速いほど良しとされる時代だからこそ、我々が人間らしさを見失わないために、〈くすかき〉を通じて、千年という時間軸で物事を考え、目に見えない物事に想いを馳せる機会を創出していきたいと、この十年のその先を見据え考えました。

 

また来年若葉が芽吹き、生きものたちが動きはじめる生命輝く樟の杜で、“見えないものに想いを馳せる眼差し”を、千年先を目指して、次なる一年へとつなぎます。昨日を今日に、今日を明日に、毎日と丁寧に向き合うことが千年先へとつながっていきます。それを太宰府天満宮の樟は教えてくれます。若葉が芽吹く頃、是非いらしてみてください。

 

〈くすかき〉

 

新芽に押されて落ちてくる

新芽の数だけ落ちてくる

 

千年樟のその場所で

千年分を掻いてみる

 

千年樟のその場所で

千年樟を描いてみる

 

去年が今年に生え変わる

その瞬間に落ちてくる

 

新芽に押されて朝がくる

新芽の数だけ朝がくる

 

五十嵐靖晃

 

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第十回「くすかき-太宰府天満宮-」

[会期]平成三十一年 三月三十日[土]〜四月二十日[土]

[会場]太宰府天満宮 境内

[行事]くすかき成功祈願祭・松葉ほうきつくり:会期初日 三月三十日 開催

日々のくすかき:期間中 早朝六時半より 土日のみ夕方四時からも 開催

くすのこうたき:期間中 毎週土日 開催

くすのかきあげ・くすかき奉告祭:会期最終日 四月二十日 開催

[参加人数]七百九十一 名

[奉加帳賛同者]百二十 名

 

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くすのかきあげ各当番長

[掻き出し]五十嵐靖晃

[水当番]陽山英樹 井原功介

[新芽当番長]杉本二瑚

[赤ほうき]江藤応樹 大里武史 黒野瑞姫 上村隆一郎 木下光俊 米湊咲希 杉本八海 杉本九龍 米湊瑛治

[舟当番]杉本九龍 米湊瑛治

[太鼓当番]五十嵐靖晃

 

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[特別協力]太宰府天満宮

[協力・協賛]中川政七商店/福田屋染物店/油機エンジニアリング株式会社/ありがとう農園/

感動創造研究所/NPO法人太宰府アートのたね/寿し栄/キリンビール株式会社福岡支社/

丸尾焼/市山くじらや/天文館果実堂/株式会社ムーンスター

[プロジェクトマネジメント]米津いつか

[デザイン]河村美季

[映像]仲信達也

[写真]前田景

[デジタルアーカイブ]須之内元洋

[SpecialThanks]太宰府のみなさん/百花堂/猪股春香

[松葉ほうきつくり]原口葵

 

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今年の舟当番の2人が大樟香舟に今年の樟の香りである芳樟袋と樟香舟を飾り付けます。

 

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子供たちが新芽となって落ち葉を落とす場面。

 

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真ん中の空間は、かつて樟が実際に存在した場所。一番最初の描き出しで現れました。

 

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全員参加で根っこを描き出します。

 

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今年の根っこはどんな形になるか?

 

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大きな面のかたまりはこれまでにない形。

 

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葉っぱが根っこ派と、地面が根っこ派とそれぞれの考えがぶつかりました。

 

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平成三十一年の根っこ。

 

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今年収穫した樟の香りを皆さんに香ってもらいます。

 

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今年のくすかきを支えてきた赤ほうきのメンバーで幹を描き出します。

 

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1つになって幹が完成したら、地面に縞模様を入れます。

 

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香りを届ける場面。舟当番によって無事に今年の香りが届けられました。

 

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千年樟のその場所で、千年樟を描いてみる。

 

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縞模様は、また次なる葉っぱが落ちてくるために整えられた証。

 

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もう1人の舟当番が大樟香舟を回収し

 

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くすかき奉告祭のため御本殿に向かいます。

 

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くすかき奉告祭。天神様に今年の香りと無事に会期を終えた奉告をさせていただきました。

 

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舟当番の2人と一緒に、3週間お世話になった場所をもう一度丁寧に〈くすかき〉して、縞模様も入れて

 

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舟当番の2人。「若葉も出たし、帰りますか!」と樟を見上げて最高の一言をくれました。

 

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今年、最も芽吹いた2人と記念写真。また来年!


くすかき二十一日目。くすのかきあげ前日。

くすかき二十一日目。くすのかきあげ前日。明日がいよいよ最終日。今日が最後となる6:30からの〈朝のくすかき〉には大人23名、子供11名、合計34名が集った。

 

朝のくすかきは、落葉数が意外と多かったので、いつもの柵の範囲を中心に丁寧に行い、最終日まで掻き山に沢山の葉っぱが加わり、今年の掻き山はおそらく過去10年で最大の大きさになり、形も美しく整えられた。

 

日中の山かげ亭では、芳樟袋と樟香舟の制作が追い込みとなっており、平日ではあったが多くの方に集まっていただき、どうにか仕上げることができた。

 

夕方からは、明日の直会の食事の下準備に女性陣が中心となって奮闘していただき、柵設置は仕事を早めに切り上げて駆けつけてくれた大人と中学生の男性陣が中心となって無事に設置完了。

 

東京、愛知、広島など各地からも、最終日に合わせて続々と太宰府入りし、いよいよ明日が、かつてあった千年樟を描きだす一年に一度だけの朝〈くすのかきあげ〉だという雰囲気が出来上がった。

 

何をどうすればよいか、今年はどんな風にしたいか、それぞれの想いを持って関わってくれている人が年々増えてきていて、そこに初めての人もほどよくいて、誰かから誰かへ〈くすかき〉にまつわるいろいろが伝えられ、毎年少しずつプロジェクトは成長しながら、その年の形になっている。

 

毎年決して余裕があるわけではないのだが、自分自身も含め関わる人それぞれに楽しめる部分が増えていっているように感じる。

 

これは1人ではつくれないものだ。くすかきは、樟の落葉に合わせて春を迎えるという四季の節目、その感動を皆で共有するという1つの季節をつくっている。

 

さぁ明日は早朝5時に天神広場集合で葉っぱを広げるところから、長い一日がはじまる。

 

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会期前半、例年に比べ暖かい日が多かったので、後半は落葉がなくなる予想をしていたが、そうでもなかった。

 

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とはいえ落葉終盤なので、枝がたくさん落ちてきており、分別に時間をかけて丁寧に。

 

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広い天神広場も一定の縞模様を入れていきました。まるで今年の仕上げの仕事をしているようです。

 

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大きさ、高さ、形、どれもこれまでにない完成度。

 

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この位置にある掻き山は今年はこれで見納め。横の大きな樟の幹に負けないくらいの存在感が出ています。

 

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日中の山かげ亭。手前は芳樟袋、奥は樟香舟の制作。

 

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芳樟袋と樟香舟、これらは〈くすかき奉加帳〉というプロジェクトへの寄付制度に参加してくださった全国の方々へのお礼の品。太宰府からの春の香りとしてお届けいたします。

 

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直会の食事の下準備。昼の部、夜の部と合わせると毎年80人前。食材無駄なくできるあたりは本当にすごいです。

 

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柵設置も無事に完了。そう、この場所に実際に平成6年(1994年)まで樟が存在したのです。


くすかき二十日目。白熱する会議。

くすかき二十日目。今朝の気温は11度と暖かい朝が続いている。落葉数は意外とまだまだ多い。6:30からの〈朝のくすかき〉には大人18名、子供10名、合計28名が集った。

 

昨夜行われた〈くすのかきあげ〉に向けた会議は白熱し夜遅くにまで及んだ。会議の内容は主に当日の流れと役割分担。当日の流れは早々に確認ができたのだが、役割分担の部分で様々な意見やアイデアが出てきて、非常に盛り上がり、その内容も充実したものとなった。

 

会議を通じて一番感じたのは、みんな、子供たちをはじめ、参加者のことをよく見ているということだった。

 

〈くすかき〉には“芽吹き度”という考え方がある。〈くすのかきあげ〉では、その芽吹き度をより感じた人が大役を担う。“芽吹き度”というのは、別の言葉にするなら成長具合。例えるならば樟若葉のような変化をとげた人。

 

しかし、この芽吹き方が人それぞれに違うから比べるのが難しい。会期をかけてコツコツと少しずつ芽吹いていく人もいれば、後半になって急激に芽吹いていく人もいる。中には或る朝に突然芽吹く人もいる。

 

「〇〇君は毎朝ちゃんと一番に来て準備していたよ。」

「〇〇君は周りの人に積極的に話しかけてくれていたよ。おかげで来やすかった人多かったと思うよ」

「〇〇ちゃんが何度も何度も縞模様が綺麗に入るまで描き直していた日があったよね。あれはすごいと思った」

「〇〇君は掻き山の形にとことんこだわってたよね。おそらくこの10年で一番高さもあるし形も綺麗なんじゃないかな」

「今年は〇〇と〇〇が引っ張った年になったよね」

 

そう、やはりその年の“年男”のようなイメージで芽吹く人がいる。いわば、その年の〈くすかき〉を象徴するような人だ。

 

誰が一番芽吹いたか?今年はどんな〈くすかき〉だったか?〈くすかき〉らしさとは何か?会議は延々と盛り上がり、より今年の〈くすかき〉らしい〈くすのかきあげ〉に向けてのプランが練り上がった。

 

ここまで熱い想いをもって楽しみながら会議ができるというだけでも、10年目の充実を感じる。

 

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まだまだ落葉があります。

 

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若葉を観察するように、人の変化にも目を向けて。

 

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しばし眺める。

 

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くすかきは、人と樟の芽吹きに立ち会うプロジェクト。

 

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1時間後にはまたたくさんの落葉が、でも描かれた縞模様の上にある姿は見ていて気持ちが良い。

 

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今年の掻き山には山頂がある。

 

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樟脳の昇華も最終段階。

 

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若手たちも参戦。

 

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くすかき手ぬぐいの新色が入荷しました!早朝の樟の杜に広がる色をイメージしました。1枚1300円。限定100枚。

 

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樟脳の昇華作業全て完了。今年は量が多い!これから樟香舟にパッケージしていきます。


くすかき十九日目。10年目だけれど、まだ10回目。

くすかき十九日目。今朝の気温は13度と暖かかった。天候は晴れで日中は動くと暑いくらいだった。6:30からの〈朝のくすかき〉には大人17名、子供10名、合計27名が集った。

 

「今年も、もう終わっちゃうね」「はじまるとあっというまだね」そんな言葉がちらほらと出始めた。

 

樟の落葉の終わりとともに、〈くすかき〉は会期を終える。あと3回寝た4月20日の土曜日の朝6:30から、最終日にして最大の行事〈くすのかきあげ〉が行われる。今年のくすかきがどんな年だったか。その集大成が見えてくるのが、かつて存在した千年樟を描き出す〈くすのかきあげ〉である。やはり今年には今年の〈くすかき〉があり、毎年基本的には同じことをしているのに、その年にはその年ならではの物語が生まれる。

 

10年目の〈くすかき〉と聞くと、随分長いように聞こえるが、1年に一度という回数で数えたら、たったの10回目。生きているあいだにあと何回、千年樟を描き出す風景に出会えるのだろう。今年という二度と来ない大切な一回にしっかりと向き合いたいと思う。

 

ほんとあっという間の3週間だった。〈くすのかきあげ〉を前にして、既に少し寂しさを覚えている。

 

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より高く、より美しく。今年の掻き山にはかなり気持ちが込められています。

 

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誰に言われるわけでもなく、ただ自分の納得のいくところまで。

 

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日中の鬼すべ堂では、樟脳づくりで使用した水蒸気蒸留装置の解体。

 

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来年に向けてピカピカに磨いてくださいました!道具たちも気持ち良さそうでした!

 

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日中の山かげ亭では同時進行で、芳樟袋と樟香舟の制作が行われています。制作も佳境を迎えています。

 

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山かげ亭で宿題。毎年見る好きな風景の1つです。

 

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夜は今週末の〈くすのかきあげ〉に向けて、鍋を囲んで会議を行いました。