くすかき六日目。友達を誘ってくる。

くすかき六日目。今朝の気温は9度。肌寒いが中には半袖の少年もいた。朝の〈くすかき〉には大人14名、子供11名、合計25名が集った。

 

今日、初めて参加してくれた人がいる。この春、中学一年生になる「そうすけ」くん。友人の紹介で〈くすかき〉に来た。その友人は毎年参加してくれている。

 

友達を誘ってくれたというのがとても嬉しかった。〈くすかき〉は、人に説明するのがなかなか難しいところがあって、一度来てしまえば、やることはとてもシンプルだし、大人も子供も楽しめる。場所の雰囲気や流れる時間の魅力はそこで伝わるし、自分に合うか合わないかというのは分かる。

 

しかし、いったいどんな風に誘ってくれたのだろう?それは分からないが、ひとつ分かることは、自分の言葉で〈くすかき〉を説明し誘ってくれたということだ。説明の内容よりも、そこが重要なのである。

 

自分の言葉で説明するとき、そこには本人にとっての〈くすかき〉がある。地域づくり、奉仕活動、健康維持、早起き習慣、観光資源、木々とのふれあい、子育ての一環、友達作り、などなど。その人の理解でよい。解釈や関わり方に幅があるという意味でも、それがアートプロジェクトである魅力でもある。人の数だけ〈くすかき〉がある。

 

人から人へ、そこにはちゃんと〈気持ち〉がある。その〈気持ち〉を大切に、こうやって本当に少しずつ広がって11年。今後、爆発的に参加者を増やしたいわけでもない。これからも〈気持ち〉がちゃんと広がっていくように、仲間が増えていくことを楽しみにしている。

 

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昨日の雨で大量の落ち葉。

 

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半袖の人。マフラーの人。

 

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どんどん掻き山が大きくなります。

 

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掻き山の形も整えられ、地面に縞模様も入って、新たな一枚が落ちて来るための場所を整え、朝のくすかき終了です。

 

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日中の山かげ亭では窓全開で換気とアルコール消毒をしながら、週末に葉っぱから抽出する樟脳を包む「樟香舟」を折り紙しています。