くすかき十二日目。“それ以外”を想像する。

くすかき十二日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(雨のため中止)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(なし)。最低気温15度、最高気温19度。昨日からの雨が降り続き、午後に一度止んだが、夕方再び降りはじめた。

 

全22日間の会期の半分を折り返した。毎日参加している人にとっては疲れが出る頃である。なので、この雨は休息をもたらす恵みの雨となった。

 

それでも、6時には境内に行き、地面と葉っぱの様子を確認し、6時半に誰か来るかもしれないと絵馬堂にいると、結果5人が集まった。

 

雨には雨の良さがある。〈くすかき〉は基本的に晴れの日にする。なので今日は“それ以外の日”になる。“それ以外”を知るということ、“それ以外”を想像する力が、今とても大切なことだと考えている。

 

〈くすかき〉は春に行う。でも樟は春以外の季節も存在している。

 

ある人に会う。でもその人には自分と過ごしている以外の姿もある。

 

あるニュースや情報を知る。でもそれは誰かが切り取った一部でしかない。

 

目の前にあることが全てではない。むしろ“それ以外”を想像する力が大切なのだと思う。

 

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朝6時、遠くから見ると樟の木の下が赤く見えた。

 

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落葉第二波、来たる!

 

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とんでもない量が落ちてきている。

 

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赤と緑のコントラストに息を飲む。


くすかき十一日目。朝7時、6時半の風景にもどる。

くすかき十一日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者29人)。10:20-35〈ラジオ出演〉。13:00-18:00〈山かげ亭での制作〉(参加者8人)。最低気温15度、最高気温18度。

 

朝6:30、雨がぱらつきはじめた。これから天気は明日にかけて崩れていく。地面と葉っぱが濡れると〈くすかき〉は〈泥かき〉になってしまう。今朝は時間との戦いとなった。

 

低気圧の影響で、生あたたかい空気の中、時折風が吹き抜ける朝だった。みんな雨を意識しながら、大急ぎで〈くすかき〉をして、30分一本勝負といった感じで、まさに朝を駆け抜けた。

 

朝7時。場を整え、ふぅ〜っとひと息つくと、一陣の風が、パラパラと次々に葉っぱが落ちてきた次の瞬間、あたりは6時半の風景にもどっていた。

 

でもやはり整えた場の上に落ちてくる葉の見え方は違う。明らかに美しいのだ。なので厳密にいうと元にはもどっておらず、場との関係が1回分積層された上に葉が落ちてきているのだ。

 

17年前、〈くすかき〉をはじめるきっかけになった2006年の太宰府の春。あの日もちょうどこんな日だった。

松葉ほうきで樟の落ち葉を掃いて、振り返ると縞模様の上に次なる葉が落ちてきていて、元の風景にもどっていた。これは掃除をしているのではなくて、葉っぱの落ちてくる場所を整えているんだ!場をつくっているんだ!その発見がすべてのはじまり。

 

〈くすかき〉のはじまりを感じられる朝だった。

 

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朝6時。いつもに比べてかなり薄暗い境内。

 

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6時半の落葉風景。

 

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薄暗い空。雨がぱらついて、生あたたかい風が吹いている。

 

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樟の葉の道。

 

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先に枝取り。今日は部活なので制服で参加。もうすぐ新学期がはじまる。

 

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しっかりと葉っぱを集めて、場を整えてっと。

 

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朝7時。6時半の風景にもどる。でもその違いはわかる。


くすかき十日目。もっとあっちもこっちも、掃わいていいんだよ(笑)。

くすかき十日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者41人)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者9人)。最低気温12度、最高気温24度。

 

今年は平均的に朝6:30に40〜50人の方が集まって〈くすかき〉ができている。これは本当にすごいことだと思う。休日よりもむしろ平日の方が人が多いのは生活の中に〈くすかき〉があるという方が増えているということなのだと思う。

 

人が増えると、向き合う樟の木の数が増える。これまでは天神広場の柵の中のいつもの3本の樟で手一杯だったが、今年は天満宮幼稚園前の樟や、楼門の樟とも向き合える日が多くなった。

 

境内には約100本の樟の木があり、その内50本はナンバリングされている。〈くすかき〉はやっと5本の樟と向き合えるようになってきたが、それ以外の樟も当然落ち葉を落とす。誰がその葉を掻いているのか?それは太宰府天満宮の神苑管理部の皆さんである。

 

神苑管理部の方から一言。「五十嵐くん、もっとあっちもこっちも、掃わいていいんだよ(笑)」

 

境内全体を〈くすかき〉するには、まだまだ人は足りていない。でもそんな未来を今年の雰囲気のその先に想像することができる。

 

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今朝の落葉は落ち着いている。

 

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これから落ちてくる葉より、若葉の印象の方が強くなり、樟を見上げた時の印象が変わった。

 

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重力と葉っぱの関係が作り出すかたち。不思議と掻き山の大きさには限界があるようで、途中から密度が上がっていくように感じる。


くすかき九日目。月曜日はお休みだけど樟脳回収はあります。

くすかき九日目。今日は月曜日なので〈くすかき〉はお休みだが、6:30から、昨日の〈くすのこうたき〉で水蒸気蒸留した樟脳の回収のみ行なった。

 

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フタを開けるまで分からないのが樟脳づくりの怖いところ。無事に採れてよかった。

 

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春から新高校生の3人。

 

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樟脳づくりは全5回。今回は3回目の樟脳回収。1回目に比べると2回目と3回目は少し少ないが、安定した量が収穫できております。


くすかき八日目。タイムマシーン乗船中。

くすかき八日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者48人)。10:00-15:00〈くすのこうたき〉(参加者20人)。16:00〜〈夕方のくすかき〉(参加者25人)。最低気温12度、最高気温20度。昨日に引き続き穏やかな日。ちなみに去年の今日と同じ3回目の〈くすのこうたき〉の気温は3度。春の寒暖差に驚く。

 

時間と空間を超越して、いつのどこにいるのか、分からなくなる一日だった。それはまさにタイムマシーンに乗っているような体験だった。太宰府天満宮の境内で〈くすかき〉をしているとそんな感覚になる。

 

千年生きる樟の木の下で、松葉ほうきを持って樟の落ち葉を掻く。それは明治時代の人も、江戸時代の人も、同じ所作。

 

別の土地で会った人が〈くすかき〉をしに訪ねて来てくれた。その人と一緒に〈くすかき〉をしていると、ここが太宰府ではないような気がする。

 

神職の方たちや巫女さんなど、お宮の職員さんたちが袴姿で話しかけてきてくれる。背景には430年前の桃山時代に建てられた御本殿がある。

 

お名前だけは伺っていて、いつかご挨拶したいと思っていた方が〈くすかき〉をしに来てくれた。面識はなかったのだが、紹介していただき、「ああ!あなたが〇〇さんでしたか?」。会いたい人に会えた。

 

毎年参加してくれている子供たちの成長が早すぎて、今の彼らの姿の向こうに、かつて小さかった頃の彼らの姿を見る。

 

千年生きる樟の木は、今年も若葉を出している。去年も一昨年も、そのずぅーっと前の昔も、来年も再来年も、そのずぅーっと先の未来も、春にはきっと若葉が芽吹いている。

 

いろんな時間と空間とがひとところに集まっていた日曜日。

 

太宰府天満宮の樟の木はまるでタイムマシーンのようである。

 

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気温は昨日とあまり変わらないのに、今朝はほとんど落葉がなかった。

 

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去年の若葉が今年の落ち葉。今年の若葉が来年の落ち葉。

 

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楼門と樟と〈くすかき〉

 

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水蒸気蒸留で使う樟の葉を運ぶ新高校生。頼もしくなりました。

 

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昨日の〈くすのこうたき〉で採れた樟脳。

 

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樟脳回収。

 

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新たな人との出会いはプロジェクトに新たな進化を生む。葉っぱバラバラに新機材登場!!!

 

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蒸留中はゆっくり過ごす。外で食べるカレーは世界一美味しい食べもの、という話題で盛り上がる。

 

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夕方のくすかき。新中学生3人が整える。

 

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熊本の友人家族から、お庭に咲いたミモザの差し入れ。山かげ亭の玄関に熊本のミモザが咲いています。


くすかき七日目。落葉第一波。

くすかき七日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者33人)。10:00-15:00〈くすのこうたき〉(参加者17人)。16:00〜〈夕方のくすかき〉(参加者23人)。最低気温11度、最高気温24度とあたたかい一日。

 

毎年、大量の葉っぱが落ちてくる日がある。会期中の3週間に3回くらいはあるイメージだ。今日がその日。落葉第一波が来た。

 

14年前〈くすかき〉を始めた当初、数人でこんな落葉に出会ったら、お昼まで時間がかかるようなうんざりするくらいの朝だが、今は違う。たくさんの仲間の第一声は「来たねぇ〜(笑)」と嬉しそうにしている。掻き手にとってはテンションが上がる朝。

 

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第一波が来た!

 

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それでも天神広場を広く〈くすかき〉できるくらいの人が集っている。

 

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手が空いたら枝拾い。

 

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こんな朝は時にカメラを置いて加勢。

 

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枝がだいぶ落ちてきています。

 

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掻き山、この朝でいっきに大きく成長しました!

 

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スッキリ!!!しかも気持ちの良い快晴!!!

 

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山かげ亭の桜も満開!春の高い空が似合う。

 

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鬼すべ堂〈くすのこうたき〉にて。上で蒸留し樟脳を採り、下で芋を焼いています。

 

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樟脳が結晶化している横で、新中学生の薪割り。大きく成長して薪割りも上手になり、すっかり逞しくなりました。

 

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夕方のくすかき。偶然集った新大学生たちの再会の場となり、まるで小さな同窓会を見ているようでした。みんなすっかり大人です。

 

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友達のシャカシャカをチェック。彼女たちもきっとあっというまに成長して大人になる。

 

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夕方5時を過ぎると、観光客も減り、早朝6時半と同様に地元のお宮の顔になる。なんだか安心する時。


くすかき六日目。“整える”とは

くすかき六日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者43人)。10:00〜16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者8人)。今朝の気温は12度。昨日の朝は6度だったので、かなり暖かい朝。日中も気温は23度まで上がり、気持ちの良い風が吹き抜け、桜吹雪に包まれた一日だった。

 

今朝、松葉ほうきを手に葉っぱを掻きながら考えていた。

 

“整える”とは何か。

 

〈くすかき〉は“次なる葉が落ちてくる場を整える”という考えを大切にしている。

 

では“整える”とはいったいどういうことなのだろう?

 

ただ単に松葉ほうきで葉っぱを集めることだろうか?

1つ樟の木を決めて、その木の下を掃除することだろうか?

地面に美しく縞模様を入れることだろうか?

 

“整える”とはいったいどういうことなのだろう?毎年考えるが答えが出ない。

 

辞書には以下のように記してある。

 

ととの・える〔ととのへる〕【整える/調える/斉える】

 必要なものをすべてそろえる。間に合うように用意するまた、買ったりしてとりそろえる。「支度を―・える」「夕食を―・える」

 乱れのないように形をきちんとする。「服装を―・える」「隊列を―・える」「体勢を―・える」

 交渉相談成立させる。まとめる。「縁談を―・える」「商談を―・える」

 点検して望ましい状態にしておく。調整する。「楽器音程を―・える」「味を―・える」

[補説] 多く2は「整える」、134は「調えると書く。

 

どうやら一番近いのは2の“乱れのないように形をきちんとする”のようだが、“きちんとする”もだいぶ内面的な言葉だ。自分としてはきちんとしていても、人によってはきちんとしていないと思う人もいる。

 

ということは、人によって“整える”は違うということになる。

 

その人にしかない“整える”があるということだ。

 

そう考えると、毎朝集った人がそれぞれに松葉ほうきを通して、内的な“整える”を外在化、もしくは可視化しているのが〈くすかき〉とも言える。

 

目には見えない心の中を無意識的に表現しているから、すぐにみんな仲良くなるのかもしれない。

 

確かにそう考えてみると、“掻き方”というか“整え方”には本当に一人一人の性格が表れている。

 

整え方を見てその人を知る。

 

それと同時に、正直に言うと、場を整えると言いながら、自分の心を整えている。

 

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無意識で整える

 

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どこで誰と整えるか

 

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芳樟袋に入れるための落ち葉拾い。

 

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掻き山は心の集積とも言える。

 

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山かげ亭での制作風景。樟香舟を折る。芳樟袋に樟葉を入れる。写真では伝わらないが会話が弾みすぎて止まらない明日から高校生になる3人。時折、歌も歌っている。

 

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写真では伝わらない桜吹雪。

 

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芳樟袋の口を閉じて形になってきました。今年もいい色!!!


くすかき五日目。毎年違う、、、それは

くすかき五日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者46人)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者9人)。今朝も気温は6度と寒かったが、日が昇るとどんどん気温は上がり20度までになった。

 

しかしほんとに毎年違う。何が違う?もちろん樟の落葉のしかたが違う。いやそれ以上に違うものがある。

 

それは“人”だ。

 

会期の22日間で、誰が集うのか?どんなタイミングでやってくるのかで、その年の〈くすかき〉の雰囲気や流れが出来ていく。はじめて参加する人が新たな風を起こすのはもちろん、毎年参加している人もみんな明らかに一年前と違う。もちろん自分も含めて違う。

 

今日は5日目。毎年そうだが、この時期はまだまだお互いに今年のそれぞれの“感じ”に探りを入れているような時期。松葉ほうきの持ち方も、場との関わり方も、集った人との関係も、もう一度自分なりに今年仕様に身心をつくりなおしている時期。

 

面白いのが、これが会期の最終日〈くすのかきあげ〉に向けて1つの流れになっていくところにある。この22日間の人と樟とのダイナミズムが間違いなく〈くすかき〉にハマる魅力の1つである。

 

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朝日を浴びる芽吹いたばかりの樟若葉。

 

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お互いにお互いを感じながら。

 

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去年、歌舞伎公演が天神広場であったため、掻き山を一旦移動した結果、この樟との新たな関係が生まれた。掻き山の場所は元に戻ったがこの樟の存在は以前より明らかに近くなっている。

 

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いつもの場所のいつもの樟。仲間が増えると広く〈くすかき〉できて、関われる樟の本数が増えていくということが分かった。

 

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いっきに掻き山が大きくなった。

 

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山かげ亭にて、奉加帳参加者へのお礼の品の制作作業。何がこんなにも中高生を惹きつけるのか。

 

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一枚一枚、丁寧に重ねて袋に入れます。

 

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制作の現場で頼りになる地元の中高生こと、制作5人衆の愛車と山かげ亭の桜。


くすかき四日目。友達ができるから。

くすかき四日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者39人)、10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者13人)。今朝も気温は6度と冷え込んだが、天気は良く日中は19度まで気温が上がった。

 

今年はじめて参加した小学4年生が言っていた。

 

「明日も来る?」

「うん」

「くすかき楽しい?」

「うん」

「どんなところが楽しい?」

「友だちがすぐできるから、大人の友だちもできるし」

 

〈くすかき〉すると友だちができる。大人も子どもも関係ない。基本的にはそれぞれ自分の意志で朝起きて来るので、みんなひとりの人として、朝の樟の杜にいる。大人も子どももそれぞれにやれることをするし、気づいた人が気づいたことをする。それぞれが得意なことをする。結果、その人らしくそこにいる。するとすぐ友だちになる。

 

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葉っぱと新芽の皮と枝が同時に落ちている。今年は若葉の芽吹きが早い。全部いっきに入れ替わりそう。

 

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根っこの付け根も丁寧に。

 

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1年ぶりの所作。身体があの感覚を思い出す。

 

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葉っぱ以外のものがないかチェック!

 

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〈くすかき〉のあと、整った境内に映る樟の木漏れ日が美しい。

 

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芳樟袋(くすかきにご寄付いただいた方へのお礼の品の1つ)に入れる葉っぱを集める。

 

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山かげ亭にて。制作する人と、宿題する人と。集中して、良い雰囲気です。

 

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丁寧に1つずつ。和紙を折る。判子を押す。恋愛トークをしながら(笑)

 

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樟香舟:今日の成果の57個。手仕事に重なる陰影が美しい。


くすかき三日目。朝の初日は、なんと44人参加!

くすかき三日目。6:30〜〈日々のくすかき〉(参加者44人)。10:00-16:00〈山かげ亭での制作〉(参加者6人)。

 

日曜の朝が雨で中止で、月曜はお休みだったので、火曜の今朝が〈朝のくすかき〉の初日となった。驚いたことに参加者はなんと44人!1年ぶりの再会と数年ぶりの再会とはじめましての出会いで、6度まで冷え込んだ朝の天神広場は、あたたかな雰囲気で包まれた。みんながこの瞬間を待っていたのだ。一人一人の表情や会話から、それがすごくよくわかった。そこにいるだけで嬉しくなる空間だった。

 

今年の樟は、若葉の芽吹きが早い。落葉と新芽の皮と枝の3つが同時に落ちている。例年だと、まずは落ち葉、その後も落葉は続きながら、次に新芽の皮、その次に枝といった順番で落ちてくる。それがまとめて落ちてきているということは、いっきにまとめて入れ替わる年になりそうな予感。

 

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44人が集えば、広い範囲で〈くすかき〉できます。

 

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久しぶり〜!元気にしとった〜?大きくなったね〜!何歳になった?春から高校生かぁ〜!1年で10センチも身長伸びた!

 

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少し大きくなった掻き山を整え、縞模様を入れて葉っぱの落ちてくる場所を整える。

 

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山かげ亭(天満宮が所有するレジデンス)の桜も満開です。この桜とも14年の付き合いです。

 

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山かげ亭にて制作もスタート。樟香舟を折る。この中に葉っぱから採った樟脳を入れて、ご寄付いただいた方へのお礼の品3点セットの1つとしてお送りします。

 

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桜は春の高い空が似合う。

 

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桜も〈くすかき〉もはじまったら、あっという間に終わってしまう。