網をつなぎ広げた時に見えるもの

沙弥島滞在22日目。今日も昨日に引き続き、午前中は沙弥島、午後は瀬居島の西浦とダブルヘッダーでワークショップを行った。沙弥島は3巡目。瀬居島の西浦は2巡目。なんとこの2つの地区の網は今日で完成を迎えた。   沙弥島の網は、島の人が時間のある時に来て、少しずつ編み進めてくれていたので、3巡目 (続きを読む

終わらせたくない時間

沙弥島滞在21日目。今日は、午前中は岩黒島、午後は櫃石島とダブルヘッダーでワークショップを行った。瀬戸大橋の土台となっているこれらの島への移動方法は自動車である。今日で橋を渡るのは10回目。この20日間で瀬戸大橋を渡っている回数は坂出市民より確実に多い。島に入る際、ゲートを通過する時に使用する三島カ (続きを読む

色がついて見やすくなるもの

沙弥島滞在20日目。今日は、1日沙弥島の海の家での作業。編み紐が足りなくなってきたので不足分の染色を行った。そして午後にNHKのテレビ取材があったので、その取材を受けた。   取材は沙弥島の高尾自治会長と溝渕さんと山本さんと自分とで網を編みながら行われ、その内容は、開幕まで一ヶ月を切った瀬 (続きを読む

境界線の石柱

沙弥島滞在19日目。今日は、与島でのワークショップ。与島はこれで3巡目。漁師さんの少ない島なので回数を重ね少しずつ編み進めていく。とはいっても3巡目となると、もう皆さん編むのも手慣れたもので、今日で与島分は7割程度編み上がったように思う。「編み終わりが来てしまうのが淋しいから、ゆっくり編むかな」とい (続きを読む

順光で見える島々がつくる性格

沙弥島滞在18日目。今日は、主に事務作業。途中、市役所にストーブの灯油を取りに行ったり、自炊のための食材を買い出しに行ったり、坂出市の沙弥島での暮らしにだいぶ馴染んできたという実感が沸いた。道も覚え、土地勘もついてきたし、こっちでの昼食の定番となったうどん屋さんも自分の好みが分かるようになってきた。 (続きを読む

こんぴら参りと代参

沙弥島滞在17日目。今日は、これまでに編まれた全ての網を広げ、網の総量を計算し、不足分の編み紐を追加発注した。計算すると、全体の8〜9割近い面積が編まれていることが分かり、編みはじめから10日あまりで高さ5m×幅60mの網が、ここまで編み上がったことに改めて驚いた。   舞鶴・釜石・三宅島 (続きを読む

発破の音は聞こえない

沙弥島滞在16日目。今日は与島でのワークショップ。与島でのワークショップは岩黒島・沙弥島に続いて2巡目。2つの島と同様に網を編みながら船名と船にまつわる島や家族の物語の聞き込みを行った。   与島は他の4つの島と毛色が違う。石の島だからである。昔から与島石と呼ばれる石が採れたので主な仕事は (続きを読む

戎祭

沙弥島滞在15日目。今日は櫃石島の恵比須神社で行われる戎祭(えびすまつり)へ行ってきた。櫃石島の戎祭は大漁祈願と航海安全を願う漁師の祭りである。毎年、旧正月に行われるため、今年は本日2月10日がお祭りの日となっている。   内容はいたってシンプルで、恵比須神社に神主さんと島の漁師達、漁協の (続きを読む

船玉様と亀の鳴き声

沙弥島滞在14日目。午前中は岩黒島、午後は沙弥島でワークショップを行った。岩黒島は前回と同じくらいの人数が集まってくださり、沙弥島は、島からは前回の倍近い人数が集まってくださった。今日の岩黒島から5島巡ってのワークショップの2巡目に入る。基本的には1巡目で自分が編んだ続きを編んでもらい、幅60㎝×長 (続きを読む

縦軸と横軸の想像の旅

沙弥島滞在13日目。午前中は“そらあみ”の作品設置場所である沙弥島海水浴場を管理している中讃土木事務所へ行き、作品設置に関する交渉を行い。午後は瀬居島の本浦にてワークショップを行った。   朝9時、建築家の藤田さんとアートフロントギャラリーの大木さんと3人で中讃土木事務所へ、一昨日の現場打 (続きを読む