くすかき十六日目。6:30〜朝のくすかきは大人13名、子供7名、合計20名の参加。10:00〜15:00のくすのこうたきは大人10名、子供5名、合計15名の参加。16:00〜の夕方のくすかきは大人9名、子供6名、合計15名の参加。天気は曇りのち晴れ。朝の落ち葉は、昨日の突然の豪雨と風で天神広場に広がっていた。
今日が、くすのこうたき(会期週末に行う樟脳の水蒸気蒸留)最終日。昨日に水蒸気蒸留したものも無事に回収された。今年は安定した量の樟脳が採れた印象。多い時で、だいたいリアカー1台の落葉から、コップ1杯の樟脳が採れるイメージ。同じことをしても収穫量が違うのは、気温や葉っぱの違いなのか?今の所開けてみるまでわからない。ちなみに去年はまったく採れない日もあった。
くすのこうたきが行われる鬼すべ堂は境内から少し登った山の方にある。毎年、この時期にくすのこうたきをしていると、最初の頃は桜、次はツツジ、最後に藤、といった感じで、週替わりで花が咲く。それを見るのも、みんなの楽しみになっているが、今年は全体的に遅く、桜が散ってツツジが咲き始めたところまでしか、今年のくすのこうたきでは楽しめなさそうである。
そして、この山にはたくさんの樟が生えている。ここ数日で、一気に山の色が変わった。黄緑のモザイクのように見えるのが樟である。完全に春の山の到来である。境内の樟も同様に若葉が色を発し、すっかり風景が変わった。
早朝、境内の様子を確認するように歩かれていた宮司様と目が合った。
「樟、ここ数日で変わったね」
「はい。ほんとに、昨日、今日で変わりましたね」
笑顔で言葉を交わした。
千年以上受け継がれる眼差しである。
6:30楼門前をくすかきする。
今年は落ち葉とがっつり向き合う年になっている。会期と落葉のタイミングがドンピシャだからだろう。
10:00〜くすのこうたきにて。樟脳が無事に結晶化してました。
樟脳回収。内壁の結晶を収穫。
樟脳回収。水に浮いた結晶も収穫。
16:00〜夕方のくすかきにて。大きくなった掻き山の形を整える。
くすかき奉加帳。一口2000円の寄付制度。お礼に会期中に制作した芳樟袋と樟香舟の樟の香りが届きます。
すっかり樟の色が変わって、境内の印象も変わりました。樟の木は明るい色の若葉が盛り上がるように見え立体的に感じます。