Cerrito Azul交流2日目。今日は「プール」と「糸巻き」を行った。まさか冬の南米ペルーで泳ぐことになるとは(笑)。ジャンピエールのクラスのみんなと1台のワゴン車に乗り込みスポーツジムへ。水着を渡され、断る理由もないので、みんなと一緒に着替えをし、プールサイドへ移動。もちろん室内の温水プール。1人ずつ指導がはじまった。背泳ぎまでできるディエゴから、犬かきのケビンまで、もちろん皆得意不得意はある。
自分も決して泳ぎが得意なわけではないけれど、指導してほしいと頼まれ、ビート板で泳ぐアレッサンドロにバタ足を伝える。日本語でもバタ足の指導などしたことないのに、、、。しかもスペイン語は分からない。
身振り手振りでバタ足を伝えるのだが、アレッサンドロには届かない。不思議そうにこっちを見て泳ぐのを止めてしまった。でも水は好きみたいで、水面を細かく何度も叩いたり、ビート板を沈めて、その上に立って浮遊感を楽しんでいる。
「アレッサンドロ!」遠くから、見兼ねた先生の声が聞こえると、アレッサンドロは再び泳ぎ始めた。横で同じようにビート板を持ってバタ足を見せる。そして、すぐにアレッサンドロに近づき、ビート板に両手を伸ばして泳ごうとするアレッサンドロのお腹を手で下から支えながら、しばし待つ。すると、ゆっくりとアレッサンドロの足が動きだした。
伝えたいことが伝わらない。相手が自分に何を伝えたいのかもわからない。ちなみにアレッサンドロは自分よりも体が大きい。まだ会って2日目であまり慣れていないし、暴れたら止められるだろうか?自分の中にどこか緊張感がある。
それは、アレッサンドロに限らず、Cerrito Azulのみんなに対しても感じている。まだ関係性の浅い自分には昨日と今日、通常と非常、彼らの心の状態変化の様子を読み解くことができない。その“分からない”がやっぱり怖いのだ。だがそれは相手も一緒だろう。昨日現れた人の中身などよく分からない。それでも、こうしてひとまず一緒にそこにいることは許してくれている。それで十分じゃないだろうか、、、。
コミュニケーションというのは、伝わらないことを知ることである。あなたと私は違うということを知ることである。それを恐れて、恐怖に呑まれてはいけない。言葉や何かを交換して相手を知った気にはなるが、結局自分が安心したいだけなのだろう。本来、できることがあるとしたら丁寧に向き合うこと。それは時間がかかることである。なぜならそれは自分自身と向き合うことだからである。他者を知ろうとすることは、一度、これまでの自分を捨て裸になる勇気がいる。
そういう意味では今日プールで裸になったのは悪くなかったのかもしれない(笑)
教室では、まずは隣のイスに座ること。共にいること。そこからはじめたいと思う。やがて存在としての距離に、少しくらい変化が起きると期待したい。
しかし、交流を終える2ヶ月後も、きっと互いの心の中など分からないのだ。2ヶ月後、隣のイスに座って自分は何を感じているのだろう。
背泳ぎするディエゴ。
プールサイドで待機するみんな。やっぱりちょっと寒い。
犬かきするケビン。指導するウィリアン。
教室にもどって糸巻き。
エルネストは、できてしまった結び目を直していた。
ホルヘは糸巻きには多少興味があるようだ。
最初に施設に挨拶しに来た時に詩を読んでくれたヤンフランコ(右端)も別クラスから糸巻きに参加しに来てくれました。
2つ目の糸玉完成記念写真。
最後は掃除。レナトはきちっと掃いてゴミを集めています。
今日の昼ご飯。やっぱり多すぎる。料理してくれているレオさんに減らしてくれと頼むが、大きくなって日本に帰れと言って笑っている(笑)
トウモロコシの皮に、潰したトウモロコシを入れて蒸すペルー料理。