柵づくりと窯の火入れ

くすかき2日目。昨日が雨だったので、日々のくすかきに関しては今日が初日となった。昨日の雨の影響でかなりたくさんの葉が落ちて来ていた。

 

8:30朝拝を終え、“くすかき”をしていると「おはようございます」と子供の声が聞こえてきた。去年、くすかき皆勤賞であった“かんたくん”の登場である。

 

樟の杜で会うのは一年ぶり。お父さんの話では、一年間、“くすかき”を楽しみにして待っていて、やる気満々で初日を迎えたのに、昨日なぜ“くすかき”できないのか問いつめられて困ったとのこと。笑。うれしいエピソードを聞かせてもらった。

 

“かんたくん”は今年で5歳になる。去年一緒にくすかきした4歳の“かんたくん”に比べ、ずいぶんとしっかりしたように見えた。弟の“そうじくん”は今年で3歳になる。去年の“そうじくん”に比べ、足腰がしっかりし、歩くのが上手くなったし、話す言葉が格段に増えていた。

 

子供達の成長は“くすかき”の楽しみの1つである。大人になると、なんだかあっという間に時間が過ぎてしまい、一年の変化は分かりづらくなる。それに比べ、子供達の成長と、樟の木の落葉は、確実にその変化と成長を感じさせてくれる。

 

加速度的に慌ただしく過ぎていく現代社会の時間軸を生きる我々にとって、樟の杜が持つ1000年という時間と、その遥かな時間に至るまでつないできた一年間という時間の刻みを体感するのに、樟の落葉と子供達の存在は非常にありがたい。どちらも大事に未来へつないでいかなければならない存在である。

 

朝のくすかきを終え、昨日雨でできなかった樟の葉を保管展示する柵の設置を午前中に行い。午後は、鬼すべ堂で、くすのこうたき(樟脳づくり)で使用する水蒸気蒸留装置の窯づくりと火入れを行った。これでだいたいの準備は整った。

昨日の雨と強風の影響ですごいことに

まるで落葉の絨毯です

江藤家のくすかき

今日1日でこんなに集まりました

樟の葉を展示保管する柵が設置できました

水蒸気蒸留で使用する窯の火入れもできました