そらあみ-カイコウラ-が捉えたもの

カイコウラ24日目。ニュージランド、カイコウラの空に〈そらあみ〉が上がった。今回、使用した5つの色、青、緑、黒、赤、白はカイコウラでのリサーチを通じて選んだものである。青はカイコウラに広がる冷たい海の色。緑はカイコウラを包む静かな山の色。そして、黒、赤、白の3色はマオリ文化にまつわる色を意味している (続きを読む

カイコウラ漁師から人間らしさの問いかけ

カイコウラ23日目。昨日、今日とマラエ(マオリの集会場)で仕上げ作業をしながら、カイコウラの漁師さんから聞いた話を思い出していた。   名前はフィル。54歳。20年間、カイコウラでアワビの素潜り漁をしている漁師さん。挨拶の際、握手をしたのだが分厚く力強い岩のような手に、日本各地の海やブラジ (続きを読む

編みあがり

カイコウラ21日目。昨日、今日とメインストリートで〈そらあみ〉ワークショップを開催し、一般の参加者の人たちとどんどん編み伸ばした結果。目標としている長さまで編み終えることができた。明日からは細長く編んだ網の両サイドをつなぎ合わせていって一枚の大きな網に仕上げる段階となる。ここからは仕上げの作業となる (続きを読む

Shared Lines: Kaikōura Arts Festival開幕

カイコウラ19日目。Shared Lines: Kaikōura Arts Festivalが開幕した。会期は2019年2月16日〜23日。この一週間に国際的アーティスト・イン・レジデンス、ワークショップ、参加型劇場、展示会、アーティストトーク、シンポジウム、ストリートフェスティバルなど様々なプログ (続きを読む

マラエ(マオリの集会場)生活はじまる

カイコウラ18日目。Shared Lines: Kaikōura Arts Festival開幕の2月16日まで、残すところあと1日。今日はカイコウラでの2度目の引越し日。なんと今日から会期中、そして帰国までの約10日間をマラエ(マラエの集会場)で過ごすことになった。   2月6日のワイタ (続きを読む

地元新聞に掲載

カイコウラ16日目。Shared Lines: Kaikōura Arts Festival開幕の2月16日まで、残すところあと3日。 「ヤス!新聞見た?」今朝、リンダから手渡されたカイコウラの新聞「Kaikoura STAR」を開くと、そこには〈そらあみ〉の記事が掲載されていた。記事のタイトルは「 (続きを読む

マオリ語の自己紹介「私の山は〇〇山です」

カイコウラ10日目。今日、午前中は老人ホーム内にある教会で、ディレクターのリンダがShared Lines: Kaikōura Arts Festivalのプレゼンをする横で〈そらあみ〉を実施。午後は、昨日のワイタンギ・デーのマオリイベントのオーガナイザーのセリストの職場(マオリコミュニティが集まる (続きを読む

ワイタンギ・デーにマラエ(マオリの集会場)で編む

カイコウラ9日目。今日2月6日はワイタンギ・デーというニュージーランドの祝日。いったい何の日かというと、1840年2月6日に北島のワイタンギという地でマオリとイギリスの間で条約が結ばれたのを記念した祝日。いわばニュージーランド建国の日というわけだ。   しかしこの条約に問題があって、当時マ (続きを読む

マオリの集会所「マラエ」で染色

カイコウラ3日目。朝、カイコウラにあるマオリコミュニティに挨拶に行った。マラエはマオリの集会場のことで、ニュージーランド各地にあるマオリのコミュニティはマラエを中心に形成されている。   マラエは特定の部族、あるいは家族や親戚に属する施設で、フェンスに囲まれた敷地内に彫刻の施された建物が立 (続きを読む

カイコウラリサーチ

カイコウラ2日目。カイコウラのリサーチを行った。〈そらあみ〉を実施するためには、まずは土地のロケハンをしながら自然環境や歴史や文化を学びつつ、作品設置場所やワークショップの開催場所を選定。そして自分を知ってもらい、共に編む仲間を探して、地域コミュニティとつながる扉をたたきに人に会いにいく。プロジェク (続きを読む