そらあみツアー〈岩黒島〉。人が寄るとうれしい。

沙弥島滞在10日目。今日は岩黒島で〈そらあみツアー〉が開催された。〈そらあみツアー〉は今回初めての試み。今年の作品タイトルは「そらあみ〈島巡り〉」。副題の〈島巡り〉に込めた一つの要素に、このツアーがある。単純な話で、3年前、自分はこの〈そらあみ〉を通して、編むことをきっかけに島の人と出会い、言葉を交 (続きを読む

三宅島からの助っ人

昨夜8時30分、自分は竹芝桟橋にいた。三宅島から到着する船へ、ある人を迎えにいったのだ。以前からこのブログを読んでくれている勘の良い人なら分かるだろう。そう、三宅島の網専門漁師であり、三宅島で行った“そらあみ”を一緒に毎日編んでくれた、クニさんを迎えにいったのだ。   数日前の電話で、クニ (続きを読む

定置に乗らないか?

日曜日の昨日とは打って変わって静かな月曜日。そらあみの制作現場である阿古漁港の中桟橋もちらほらと漁師さんの姿を見かける程度の1日だった。   「おい。進んでんのか?」遠くから声がした。係留用ロープの修復作業をしている漁師さんからだった。はじめて話す漁師さんから声をかけてもらった。毎日、ここ (続きを読む

網を編む理由

「坪田地区に、毎日、網を編んでいる人がいる」そんな話を聞いた。これは会いに行かなくては。そらあみづくり体験講座の開始時間前までに戻って来られるよう、朝一番で会いに行った。   その方は坪田地区にある製材所にいるという。車を走らせて約15分、製材所を発見。車を停め敷地内を歩く。木造の平屋が敷 (続きを読む

新教授

三宅島大学の“そらあみ”づくり体験講座に、ここ数日の間、キタガワさん、クニさんに続いて、新たな教授が就任した感がある。大洋丸のマサルさんだ。   頭の回転が速く豪快でどんどん前に話を進めることのできるキタガワさん、キタガワさんにはよく地元の漁師さんが話しかける。目が追いつかないほどの手元の (続きを読む

師匠との再会

今日はうれしい再会があった。朝10時、自分に網の編み方を教えてくれた、言わば師匠である“じい”がそらあみを見にきてくれたのだ。この人との出会いがなければ“そらあみ”は生まれなかった。   出会いは去年の6月に遡る。三宅島大学のリサーチメンバーの1人として一週間ほど島に滞在した。その時、島の (続きを読む

噴火前と噴火後

今日は朝から雨。ここのところ三宅島は雨が多く、風も強い。やはり太平洋に浮かぶ島である。内地(日本列島)に比べて、太平洋からやって来る低気圧や前線の影響を強く受けるのだろう。中桟橋に行くと、使用場所を示す三角コーンが風でだいぶ動かされていた。かなりの強風である。聞く所によると風速40mくらいは、島の (続きを読む

教授

今日も朝早くからキタガワさんとクニさんが網を編みに来てくれた。ここ数日、我々3人が朝早くから日が暮れるまで網を編むモチベーションは、長い目で見たら最終日である10月21日に向けての“そらあみ”の完成はもちろんだが、明日の“そらあみづくり体験講座”の初日までにある程度の網を編んで、制作及び設置する現場 (続きを読む

網を編んで互いを知る

朝8時、三宅島大学本校舎へ、昨日に引き続きキタガワさんが網を編みに来てくれた。午後からはクニさんも合流。クニさんは網を編む時に編み目のピッチを決めるのに便利な“コマ”という道具をわざわざ作って持ってきてくれた。午前中にいなかったのは、コマを作ってくれていたからなのだろう。本当に有り難い話である。 & (続きを読む

7時の電話

朝7時、電話が鳴った。昨日、港で会ったキタガワさんからだった「台風で雨だし、動けないから、網編むぞ。そっちに場所あるか?」「え?え?あ、はい。場所あります」。何の約束もしていなかったので、実はこの電話で起きたのだが、8時には網を編んでいた。   さらに、キタガワさんは地元の網漁師の78歳の (続きを読む