言葉でなく存在感を伝える男

10時から南極ビエンナーレコミッショナーのアーティスト、アレキサンダー・ポノマリョフのプレゼンテーションを聞く。これまでの実現したもの、これから実現したいもの、いずれにせよ彼のスケールの大きなプロジェクトは突き抜けている。それは彼の存在感であり、人間力と同様である。

 

彼の母国語はロシア語。英語は決して得意ではない。しかし、彼が話をすると、皆が惹きつけられる。圧倒的な存在感で、言葉ではなくパッションを伝えるのだ。それが皆の心をつかむ。(とあるアートプロデューサーの話では、ポノマリョフはジェームスタレルと同様の存在感があるアーティストだという)。存在感。人間力。とにかくアレキサンダー・ポノマリョフという大きな人間の側にいることが自分の小ささを知ることであり、より存在感と人間力を高めたい。もっと大きくなりたい。そう思わせられる。世界は広い。大きな人間はまだこの世界にごろごろといるのだろう。

 

11時すぎ、氷山と出会う。船のすぐ下でアシカが泳いでいる。

 

昼食後、最初の上陸を試みるが、天候の急変により波が高くなり断念。

 

氷山と出会い、南極大陸の影を見たが、それ以上に、一人の男の存在感に興奮を覚えた。

 

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彼の存在感が人を惹きつける。

 

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イタリア人キュレーターのカルロと組紐。互いの持っているリズムや呼吸といった時間感覚を合わせる。

 

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はじめての氷山に遭遇。

 

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こんな大きなものが海に流れている。

 

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ゾディアックというゴムボート。常に上陸はゾディアックで行う。

 

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自然条件が相手なので常に状況が変化していく。

 

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ゾディアックに乗り込む。