漁師言葉は2つの視点から生まれる

沙弥島滞在31日目。今日は午前中に市政モニターの方々へ向けての作品説明。午後からは、前回、自分が設定した網の高さが足らない(高さ5mの網を編むにしても、吊って横に網目を開くと、全体が上に引き上げられ、4m程度になってしまう)ことを発見する運びとなった瀬居島の西浦へ、中2日で向かった。   (続きを読む

網をつなぎ広げた時に見えるもの

沙弥島滞在22日目。今日も昨日に引き続き、午前中は沙弥島、午後は瀬居島の西浦とダブルヘッダーでワークショップを行った。沙弥島は3巡目。瀬居島の西浦は2巡目。なんとこの2つの地区の網は今日で完成を迎えた。   沙弥島の網は、島の人が時間のある時に来て、少しずつ編み進めてくれていたので、3巡目 (続きを読む

戎祭

沙弥島滞在15日目。今日は櫃石島の恵比須神社で行われる戎祭(えびすまつり)へ行ってきた。櫃石島の戎祭は大漁祈願と航海安全を願う漁師の祭りである。毎年、旧正月に行われるため、今年は本日2月10日がお祭りの日となっている。   内容はいたってシンプルで、恵比須神社に神主さんと島の漁師達、漁協の (続きを読む

芸術作品作っとるんじゃ

沙弥島滞在10日目。今日は瀬居島の西浦でのワークショップ。瀬居島にある3つの地区(竹浦・西浦・本浦)の中では、昨日の竹浦に続いて西浦は2つ目になる。ワークショップを開催する島と地域は、沙弥島・瀬居島(竹浦・西浦・本浦)・与島・岩黒島・櫃石島の全部で7カ所。まだ1回目のワークショップをしていない地域は (続きを読む

櫃石島でのアウェイの洗礼

沙弥島滞在7日目。櫃石島でのそらあみワークショップ初日。全体としても5つの島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒島・櫃石島)で行うワークショップの初日となる。サッカー用語に例えて今日のワークショップを一言で言うと、「アウェイの洗礼を受けた」初日となった。そして非常に面白かった。櫃石島、恐るべし!である。 & (続きを読む

前日の腕試し

沙弥島滞在6日目。朝9時、電話が鳴った。市役所の山家さんからの電話で「急だけど、午前中、というか10時半頃に瀬居島(本浦)の自治会長の浜田さんがワークショップの打合せに、今からそっち(海の家)に行ってもいいか?」という内容だった。今回、参加してもらう全地域の内、瀬居島の本浦の自治会長だけ、まだお会い (続きを読む

アートプロジェクトのスイッチ

沙弥島滞在4日目。8:40に坂出市役所に集合。役所の谷久さん・山家さん、アートフロントギャラリーの大木さん、プロジェクトスタッフの塩野谷くん・飯高さん、そして自分を合わせた6人で、櫃石島→岩黒島→与島→瀬居島の順番で島を巡った。目的は各島の自治会長さんへの挨拶と、網を編む初日となる日取りを決めるため (続きを読む

“編む”は“すく”で“こま”は“けた”

沙弥島滞在2日目。まずは一緒に網を編んでくれる漁師さん達に会いに行かなければならない。とはいえ、いきなりはまずい。ちゃんと通すべき所に筋を通さなければならない。どこに通さなければならないか。それは、漁師さん達の取りまとめである漁業協同組合である。今回そらあみを行う5つの島(沙弥島・瀬居島・与島・岩黒 (続きを読む

三宅島からの助っ人

昨夜8時30分、自分は竹芝桟橋にいた。三宅島から到着する船へ、ある人を迎えにいったのだ。以前からこのブログを読んでくれている勘の良い人なら分かるだろう。そう、三宅島の網専門漁師であり、三宅島で行った“そらあみ”を一緒に毎日編んでくれた、クニさんを迎えにいったのだ。   数日前の電話で、クニ (続きを読む

定置に乗らないか?

日曜日の昨日とは打って変わって静かな月曜日。そらあみの制作現場である阿古漁港の中桟橋もちらほらと漁師さんの姿を見かける程度の1日だった。   「おい。進んでんのか?」遠くから声がした。係留用ロープの修復作業をしている漁師さんからだった。はじめて話す漁師さんから声をかけてもらった。毎日、ここ (続きを読む